中国共産党機関紙が「終戦記念日」にドイツ称賛記事、日本を暗に批判―米華字メディア

Record China    2012年8月16日(木) 13時46分

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15日、中国共産党機関紙・人民日報は終戦記念日に合わせ、「ドイツ:歴史の反省が国際社会の尊敬を勝ち取った」と題した記事を掲載し、南京事件を謝罪しない日本側の姿勢を暗に批判した。写真は15日、南京大虐殺記念館で行われた犠牲者追悼式典。

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2012年8月15日、中国共産党機関紙・人民日報は終戦記念日に合わせ、「ドイツ:歴史の反省が国際社会の尊敬を勝ち取った」と題した記事を掲載し、南京事件を謝罪しない日本側の姿勢を暗に批判した。米華字サイト・多維新聞が伝えた。

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記事は、歴史の真相に対する客観的な認識を示すドイツを称賛、これとは全く反対の道を歩む日本を暗に批判した。中国共産党の「喉と舌」である人民日報が終戦記念日に合わせ、ドイツを称賛する記事を掲載したのは日本の「不誠実な姿勢」を世論に訴えかける目的があるとみられる。

例えば、歴史教科書問題について、日本では「問題」視されているが、ドイツでは自分たちのしたことを疑問視する人間はいないとし、両国は「歴史教育に対する目的」「政治の介入度合」「外国の批判に対する対応」といったあらゆる面で全く異なると指摘している。

ドイツは1970年12月、当時のブラント首相がポーランドの首都ワルシャワを訪れ、ユダヤ人ゲットーの跡地でひざまずいて献花し、ナチス・ドイツ時代のユダヤ人虐殺について謝罪の意を表明。1985年の終戦40周年記念日にはヴァイツゼッカー大統領が「5月8日はナチ体制からの『解放の日』」と演説した。

これと比べ、日本は今日まで「被害を受けた国に対する心からの謝罪は一切ない。歴史教科書も歪曲(わいきょく)し、A級戦犯の眠っている靖国神社にも参拝。これに加え、釣魚島尖閣諸島)問題など中国の我慢の限界を刺激してくる」と記事は比較した上で、「日本が『反省のかけらもない態度』を取り続ける以上、両国関係が良い方向に向かうのは難しい」と強調した。

人民日報はこれに先立ち、14日付で「8月15日は日本の政治家がこざかしい真似をする日ではない」と題した「鐘声」名義の論評記事を掲載。日本の政治家の靖国参拝に対する不満を示し、歴史に直面しない日本側の態度を批判している。(翻訳・編集/NN)

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