韓国与党が記者を「売国奴」と名指し批判、「言論統制だ」と物議醸す

Record China    2019年3月18日(月) 14時30分

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17日、韓国・国民日報によると、韓国与党「共に民主党」が「文在寅大統領は金正恩の首席報道官」との表現を使用した米ブルームバーグ通信の記者を名指しで批判したことが物議を醸している。資料写真。

2019年3月17日、韓国・国民日報によると、韓国与党「共に民主党」が「文在寅(ムン・ジェイン)大統領は金正恩(キム・ジョンウン)の首席報道官」との表現を使用した米ブルームバーグ通信の記者を名指しで批判したことが物議を醸している。

記事によると、「共に民主党」のイ・ヘシク報道官は13日に論評を発表。ブルームバーグ通信に昨年9月に掲載された「文大統領は国連で金正恩の首席報道官になった」と題する記事について「イ・○○記者が書いた悪名高い記事」「この記者は韓国メディアからブルームバーグ通信に転職してすぐにこの問題の記事を掲載したが、米メディアの皮をかぶって国家元首を侮辱する売国に違い内容だ」などと批判した。

これに対し、ソウル外信記者クラブは16日に発表した声明で「記者の身の安全が大きく脅かされた」と強い懸念を示した。また、「どんな政治家でも、大衆の関心事や意見について報道した記者個人を『国家元首を侮辱する売国』に追いやるのは非常に遺憾」とし、「これは言論統制の一つで、言論の自由を侵害するもの」と批判したという。

野党からも「外国メディアの記者まで脅し、民主主義を後退させる与党の左派独裁恐怖政治に慨嘆する」「与党は大統領を守るためなら憲法が保障する表現の自由まで侵害するのか」「記者個人を売国奴と批判するのは、文明国家ではなく野蛮独裁時代で起きること。文大統領は金正恩の首席報道官と表現したのはブルームバーグ通信の決定であり、最終責任は記者個人ではなくメディアにある」などと批判する声が上がっているという。

これを見た韓国のネットユーザーからも「まるで北朝鮮。この国の民主主義がどんどん後退しているのは確かだ」「独裁時代と同じ不安を感じる」「正しいことを言っただけなのに過剰に反応し過ぎ」「共に民主党は北朝鮮以外には本当に強気だ」など、与党に批判的な声が上がっている。

一方で「原文に実名が掲載されているのだから問題ないのでは?記事に実名を書く、つまりそれだけ記事に責任を持てということだ」と擁護する声や、「記者が悪い。韓国人なら韓国の利益を一番に考えるべき」「朝鮮半島平和のために頑張る文大統領に対して失礼過ぎる。少しは反省させた方がいい」など問題の記事を書いた記者に対する厳しい声も上がっている。(翻訳・編集/堂本

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