同じ時代背景のドラマ「如懿伝」VS「延禧攻略」 軍配はどちらに?

人民網日本語版    2018年8月23日(木) 15時20分

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中国ドラマ「延禧攻略」と「如懿伝」は、どちらも清の第6代皇帝・乾隆帝と後宮の妃たちをめぐるストーリーであり、今年7月と8月に放送が始まったため、どうしても比較されることになってしまうのは避けられない。

中国ドラマ「延禧攻略(Story of Yanxi Palace) 」と「如懿伝(Ruyi’s Royal Love in the Palace)」は、どちらも清の第6代皇帝・乾隆帝と後宮の妃たちをめぐるストーリーであり、今年7月と8月に放送が始まったため、どうしても比較されることになってしまうのは避けられない。放送開始が何度も先延ばしになっていた「如懿伝」の放送が今月20日夜、ついに始まり、SNSの話題をさらっている。人民網が報じた。

ネット上での配信が始まった20日だけで、「如懿伝」の再生回数は2億回に達し、中国のコミュニティサイト・豆瓣には2万1157人がコメントを寄せている。同作品の配信開始を多くの人が首を長くして待っていたようだ。しかし、数億元の制作費がかけられたこの大作ドラマの豆瓣における評価は6.6ポイントで、ライバルの「延禧攻略」の7.1ポイントにはやや差をつけられている。「延禧攻略」も現在大ヒット配信中で、再生回数は累計90億回を超えている。「如懿伝」の配信が始まった20日の月曜日には「延禧攻略」も月曜更新をスタートさせ、「如懿伝」に真っ向から勝負を挑んだ。ネットユーザーは、「月曜の夜はとてもにぎやかな夜になった」とそれを楽しんでいる。

9カ月に及ぶ撮影が終わってからも約1年間も待たされた視聴者の「如懿伝」に対する期待は高まるばかりだった。7月、「如懿伝」と時代背景が同じで、主な登場人物も似ている「延禧攻略」の放送がまず始まり、その高級感あふれる映像や新しい時代劇の描写法を武器に「ダークホース」的存在となり、放送開始が遅れていた「如懿伝」にスタートから差を付けた。

しかも「如懿伝」と「延禧攻略」の人物設定は正反対になっている。例えば、「延禧攻略」で、■詩曼(■は人かんむりに示) 演じる腹黒い悪役の那拉皇后は、「如懿伝」では、乾隆帝にずっと寄り添う周迅演じるヒロイン・如懿。また、「延禧攻略」では、呉謹言演じるヒロインの令妃・魏瓔珞は、「如懿伝」では、李純演じる悪役・魏嬿婉に、「延禧攻略」で秦嵐演じる富察皇后は才徳兼備でやさしく、「白月光(純真で理想の存在)」と崇められて多くのファンを獲得しているのに対して、「如懿伝」で董潔が演じる富察皇后は陰険で悪辣。人物設定に関しては、視聴者はどうしても先入観の影響を受けやすいことは避けられない。

ある視聴者は、「この2作品は同じ時代の歴史背景で、配信時期も同じであるため、先入観の影響を受けやすい。先入観に基づいて、本来はこうあるべきと思い込んでしまいがち。例えば、甄嬛は女優・孫儷が演じたような人物であるべきで、富察もまた女優・秦嵐が演じたような人物であるべきだというようにだ」とのコメントを寄せている。動画共有サイト・騰訊視頻に流れているコメント機能の「弾幕」を見ても、「人物設定がなぜ正反対なの?」、「どっちが本当の歴史を描いているの?」と、疑問を呈するコメントが多い。その一方で、「如懿伝の1-8話を見ただけで、低い評価を下すのは、客観的ではない」というコメントを寄せるユーザーもいる。

また、「延禧攻略」の高級感漂う衣装も話題を集めている。そのため、「如懿伝」の派手な衣装はやや不評を買っているが、「『延禧攻略』の衣装は似たり寄ったり。『如懿伝』の衣装は『大作』にふさわしい」というコメントも。

「如懿伝」に出演する周迅は清代の宮廷を舞台にしたドラマに出演するのは初めてで、冒頭では「少女」を演じるシーンもあり、多くの視聴者から、「40を過ぎた周迅が少女を演じるのは不自然だ」と批判的なコメントが寄せられた。しかしストーリーが進み、如懿が成長するにつれて、泣くシーンやぐっとこらえるシーン、陳沖や◆君梅(◆は鳥におおざと)といったベテラン役者を相手にしたシーンでも、周迅は抜群の演技力を見せている。

また、「如懿伝」の冒頭部分で、最も注目を集めているのが陳沖演じる皇后・鳥拉那拉氏と、◆君梅演じる熹貴妃が真っ向から対峙するシーンで、2011年から12年にかけて放送され、大ヒットとなったドラマ「宮廷の諍い女(原題:後宮・甄嬛伝)」を彷彿とさせる。二人の鋭く厳しい目つきととどまるところを知らない争いに、多くの視聴者は、「はまってしまう」、「二人の演技は迫力十分。二人が映画『ラストエンペラー』で共演した時のことを自然と思い出し、見所となっている」と言ったコメントを寄せている。(編集KN)

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