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騒音がひどい韓国のマンション、理由は「独特な構造」にあった!

配信日時:2018年8月26日(日) 8時40分
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韓国のマンションに住んでみると、上の階の子どもの足音が「ドンドン」と聞こえてくることが日常茶飯事だという。このような「層間騒音」の原因は、上の階の家庭の配慮が足りないのではなく、韓国のマンションの独特な構造にあるということを、22日付の韓国・朝鮮日報の記事が伝えている。

韓国のマンションの構造から生じる問題は、層間騒音以外にもある。記事は「鉄筋コンクリートで建てられたマンションは、理論上は100年住んでも安全上の問題はないが、韓国のマンションは、たったの20年で『古い家』になる」とし、その理由について「配管を交換したり、構造自体を変える改築が非常に困難で、最初に建てられた状態で住まなければならないため」と伝えている。

このような問題は、「壁式」と呼ばれる韓国のマンションの独特な構造に起因しているという。韓国建設技術研究院のユ・ヨンチャン博士は「壁式構造は、マンションを早く、安く建てられるため、1980年代後半から普及した方法で、外国でも庶民向けのマンションや寮などに使用されるが、韓国のようにほぼすべてのマンションを壁式で建てることは多くない」と述べた。

層間騒音の原因については複数の意見があるが、壁式構造が層間騒音に脆弱であるというのが大半の意見だという。同研究院のヤン・グァンソプ博士は「壁式構造は、水平(スラブ・slab)と垂直の構造が面と面で接触し、一体化されているが、このような場合、スラブからの振動が響いて大きな音で階下に伝わる」と説明した。

柱がスラブを支える「柱式」構造だと騒音は減るが、韓国のマンション市場においてこの構造が極めて珍しい理由は、1980年代後半、マンションを早く、多く建てるために壁式構造が導入され、市場のスタンダードとなったためだという。韓国国土交通省によると、全国で2007年からの10年間に供給された500世帯以上の共同住宅のうち、98.5%(194万世帯)は壁式だった。柱式構造はソウルで1万9171世帯、京畿道で3667世帯など、計2万9202世帯に過ぎなかった。

マンションの構造が柱式に変わった場合、層間騒音などを解消するだけでなく、「分譲過程で消費者の選択を大幅に増やすことができる」という。現在のような壁式マンションは、全体の構造を支える耐力壁の位置を変えることができないため、いくつか空間を除いて構造が全て同じであるが、柱式マンションは、家族数に応じて部屋数を減らしたり、または増やしたりすることが可能である。さらに、枠組み(骨組)だけを残して消費者に所有権を渡す方式、「枠組み分譲」も可能となり、消費者は可変型の壁を利用して部屋の構造を決め、仕上げとインテリアまで好きに選ぶことができる上、手抜き工事による欠陥住宅紛争も減らすことができるようになるという。

しかし、韓国のマンション関連産業は壁式構造に基づいたものとなっているため、柱式構造のマンションを普及させるには、マンションを建てる大型建設会社や、仕上げ、内装、インテリア、家具などを作る会社の供給システムをすべて変えなければならないという。記事は、「政府がインセンティブを与える必要がある」と主張している。

ある大型建設会社の関係者は、「消費者が分譲価格の引き上げを甘受してでも柱式にしたいのか、層間騒音抑制効果は確実なのかなど、根拠が必要だ」とし、「政府が強く誘因しない限り、すぐにマンションの構造を変えるのは難しい」と述べた。

これについて韓国ネットでは、「工法を変えてでも騒音をどうにかしてください」という、他の構造への転換を求める声や、「上の階の子どもが夜11時にも走り回ってる。構造とか関係ないと思う」といった、構造よりもマナーが大切という考察が見られた。

他には「え、今さら?」「こんなことを知るのに数十年もかかったのか」と原因究明の遅さを指摘する声、「政府が傍観してるのが悪い」と政府を非難する声、そして「重要なのは耐久性だ。そうでなければ第二の三豊百貨店(耐久性を軽視した結果、死者500人超の崩落事故を起こした韓国のデパート)となってしまう」と、騒音などよりも安全性を追求してほしいといったコメントが確認できた。(翻訳・編集/右田)
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