<ロンドン五輪>日本人も昔は中国人のように国を挙げて五輪に熱狂していた―香港メディア

Record China    2012年8月11日(土) 8時53分

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31日、在日中国人エンジニア、兪天任氏のコラム「日本人もかつては心を1つにして五輪に熱狂していた」が香港フェニックステレビ傘下のポータルサイトに掲載された。写真は浙江省嘉興市の体育学校。

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2012年7月31日、在日中国人エンジニア、兪天任(ユー・ティエンレン)氏のコラム「日本人もかつては心を1つにして五輪に熱狂していた」が香港フェニックステレビ傘下のポータルサイト・鳳凰網に掲載された。以下はその内容。

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「参加することに意義がある」―。日本人はこう言いながら、国を挙げてメダル、メダルと大騒ぎする中国や韓国を馬鹿にしている。確かにこう言っておけば、メダルが取れなかったときにそれほどガッカリすることはないだろう。だが、日本人も東京五輪(1964年)当時は、かなり大騒ぎしていたことをご存じだろうか?

1961年、五輪を控えた日本政府は、国民の健康的な生活に寄与するための「スポーツ振興法」を制定。五輪で「東洋の魔女」が金メダルを取った時には日本中が沸きに沸いた。その熱狂ぶりは、今の日本人が馬鹿にしている中国や韓国の人たちと全く同じだった。

その後はずっとクールを装ってきたものの、やはりメダルの数は多い方がよいと考え直したのだろう。昨年、同法が50年ぶりに改正され、スポーツに関する施策を国家戦略と位置付けた「スポーツ基本法」に改められた。国を挙げて金メダルを取ろうという方針に転換したのである。

金メダルの数が少ないことで、日本人の五輪に対する情熱が薄れていることに危機感を感じたようだ。2008年の五輪開催地をめぐる誘致の際は、大阪が北京と争ったが、大阪市民がそれほど熱心でなかったことも敗因の1つと考えられている。

そして今、日本は2020年東京五輪の誘致に向けた活動を始めているが、やはりカギになるのは国民の熱意だろう。日本も、中国や韓国に負けないくらいの「ナショナリズム」を奮い立たせることが必要になってくる。

そこで、ロンドン五輪は「国策五輪の第一歩」と位置付けられたようだ。日本選手団は「金メダルを15〜18個取って、獲得数で上位5位を目指す」と宣言した。北京五輪は金メダル9個で8位だったので、その倍の金メダル獲得を目指すというわけだ。少なくとも柔道7個、競泳3個、男子体操2個、女子レスリング2個は確実と考えていたらしい。

ところが、初日の柔道女子48キロ級で福見友子が金を逃すというアクシデント。2日目の競泳・北島康介も100m平泳ぎでまさかのメダルなし。日本オリンピック委員会の目論見は早くも挫折、目標達成はかなり難しい局面となった。日本はもう1度、「参加することに意義がある」に戻ってもよいのでは?(翻訳・編集/NN)

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