<ロンドン五輪>ハードル棄権の劉翔に替わる新星アスリート、「金メダルにこだわらないで」―中国

Record China    2012年8月9日(木) 8時3分

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7日、開催中のロンドン五輪により、中国のスターアスリートの世代交代が顕著になってきた。写真は6日、北京に帰国した孫楊選手。

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2012年8月7日、開催中のロンドン五輪により、中国のスターアスリートの世代交代が顕著になってきた。中国新聞社の報道。

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7日、陸上男子110m障害で予選が行われた。国民13億人が最も期待するアスリートのトップクラスに君臨している劉翔(リウ・シアン)選手が、第6組で出場したものの、最初のハードルで転倒し、まさかの途中棄権という結果に終わった。2004年のアテネ大会で奇跡の金メダルを獲得したものの、続く2008年の北京大会では負傷による予選棄権。リベンジが望まれた今大会でも不発に終わった。

これに反して、今大会で大きな躍進を見せたのが競泳陣である。従来は中国人選手の影が薄かったこの世界的人気の種目で、今大会はメダルラッシュが続いた。中でも、金メダル2個(400m・1500m自由形)・銀1個・銅1個に世界新記録と、驚異の活躍を見せた孫楊(スン・ヤン)選手は一気に知名度と人気を上げることとなった。

中国のナンバーワン・スターアスリートはこのところ、「不在」となる兆しが見えていた。米プロバスケNBAの名選手としても知られた“歩く万里の長城”姚明(ヤオ・ミン)、歯に衣着せぬ強気発言などでも話題になった“飛び込みの女王”郭晶晶(グオ・ジンジン)はすでに引退。前年のテニス全仏オープン女子シングルスを制し、アジア人として初の四大大会覇者となった李[女那](リ・ナ)や、今大会で卓球男子シングルス初の二連覇を達成した林丹(リン・ダン)も、年齢的にそろそろピークを過ぎるころである。そして、前出の劉翔の不発は大きかった。

そこへ登場したのが孫楊である。人気種目の選手で、若く、容姿にも優れ、当面は世界のトップとして君臨してくれそうな安定感がある。「スーパースターになるなんて考えたこともないし、そういう称号をいただくのはちょっと。僕はただ、孫楊であるだけです。まだまだこれからです」と、本人は謙虚に語っているが、すでに多くのスポンサー企業が、この“金のなる木”に熱い視線を浴びせている。

孫楊は劉翔の棄権劇について、ミニブログで以下のように綴っている。「劉翔さんは負傷しながら競技に臨み、最後には車いすで競技場を後にしました。このようなスポーツ選手は尊重されるべきなんです!あのシーンを見た時、僕は目頭が熱くなるのを禁じ得ませんでした。この4年間に彼が経験してきた多くの困難と苦しみ、それを考えるとすごいことだと思うんです。みなさん、どうか金メダルについて、そんなにもこだわらないでください。劉翔さんはアキレス腱断絶の可能性もあると聞いています。1日も早いご回復を。翔兄さん、がんばって!」(翻訳・編集/愛玉)

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