日本の記録的な猛暑で注目集まる「高齢者の熱中症」

人民網日本語版    2018年8月18日(土) 16時40分

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高齢化が深刻な日本では今夏、記録的な猛暑となっており、高齢者がいかに夏を乗り切るべきかという点がメディアや社会が注目する話題となっている。

高齢化が深刻な日本では今夏、記録的な猛暑となっており、高齢者がいかに夏を乗り切るべきかという点がメディアや社会が注目する話題となっている。日本の総務省消防庁が14日に発表した統計によると、4月30日以降、熱中症のため救急搬送された人の数は延べ7万8345人と過去最高数を更新し、その約半数が高齢者となっている。

記録的な猛暑を、日本の高齢者はどのよう見ているのだろう?静岡県の老人ホームで暮らす小松千枝子さん(91)は、「酷暑で外出する回数がいつもの夏よりかなり減った」と肩を落とす。

小松さんが暮らす老人ホームは一般的な料金で、介護保険を通して支払われる料金のほか、個人が家賃や食事代、介護費など約12万円を負担しなければならない。日本では小松さんのような介護サービスを受けることができる高齢者は少ない。

日本内閣府の最新の統計によると、65歳以上の高齢者のいる約2400万世帯のうち、「単独世帯」・「夫婦のみ世帯」が全体の過半数を占める。そして、今年そのような高齢者が熱中症で亡くなるという悲劇が、メディアを通して何度も報道されている。

例えば、日本メディアによると、8月4日、広島市の85歳の高齢者がクーラーのない部屋で熱中症が原因でなくなっているのが発見された。また、5日には、東京板橋区の住宅で、熱中症が原因でなくなっている高齢者夫婦が発見された。このようなニュースが、日本社会にとって、「深刻化する高齢化問題と真剣に向き合うべき」という警告となっている。

日本の社会福祉法人・博友会の土田弘和理事長は、「一番いいのは、家族と一緒に暮らすこと。もし、家族がいないのであれば、老人ホームがいい。社会は高齢者にその2つの選択肢を提供するべきだ。しかし、日本は現在、在宅介護を提唱している。それは、政府の社会福祉予算が不足しているからだ」と説明する。

今年7月の公式最新統計によると、日本の65歳以上の高齢者の数は3529万人に達している。約4人のうち1人が高齢者という計算になり、25年までに、3人のうち1人が高齢者となり、その高齢化が深刻化すると予想されている。今年の記録的な猛暑により、日本では「高齢者の熱中症」がトピックスになっただけでなく、深刻で現実問題である介護問題が社会で浮き彫りとなっている。(編集KN)

人民網日本語版」2018年8月17日

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