南北の軍事合意、専門家からも驚きの声「新たな合意は必要ない」

Record China    2018年9月20日(木) 12時40分

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19日、韓国と北朝鮮が軍事的緊張緩和に向けた合意書に署名した。これについて、韓国・SBSは「4月の板門店会談の時より実質的で一歩進んだ内容」とし「専門家からも驚きの声が上がっている」と伝えた。写真は南北境界の板門店。

2018年9月19日、韓国と北朝鮮が軍事的緊張緩和に向けた合意書に署名した。これについて、韓国・SBSは「4月の板門店(パンムンジョム)会談の時より実質的で一歩進んだ内容」とし「専門家からも驚きの声が上がっている」と伝えた。

韓国と北朝鮮は同日、「板門店宣言履行のための軍事分野合意書」を採択した。合意書には、陸海空すべての領域で一切の敵対行為を禁止するとの内容が盛り込まれた。11月1日からは軍事境界線から5キロ以内での砲兵射撃と野外機動訓練が中止される。海上でも黄海と日本海の定められた海域での砲射撃と海上機動訓練が中止され、空中には固定翼と回転翼、航空機、無人機、気球の飛行禁止区域が設けられる。また非武装地帯の監視所の全撤去に向け、年末まで1キロメートル以内にある互いの監視所を撤去することも決めた。

記事によると、韓国の専門家らは軍事分野での合意を高く評価している。国立外交院のキム・ヒョンウク教授は「合意の内容を見てとても驚いた。これが全て履行されれば、今後新たな合意は必要ないだろう」と述べた。また「合意の履行が非核化問題の解決につながる」との考えも示したという。東国大北朝鮮学科のコ・ユファン教授も「北朝鮮が核開発をする理由の1つは南北の戦力差であるため、軍事的緊張緩和は、北朝鮮に核を廃棄する理由を与えると意味がある」と評価した。

一方で専門家らは、南北が激しく対立してきた北方限界線(NLL)問題が解決されていない点を「課題」として挙げたという。

これを見た韓国のネットユーザーからは「ついに朝鮮半島に平和がやって来た!」「すごい合意だ。履行されれば平和統一の第一歩になる」「これからは北朝鮮から国を守るのではなく、他の外国勢力から国を守るために国防力を強化しなければならない」「統一とまではいかなくても、南北を自由に行き来できるようになったら素晴らしい大韓民国になる。戦争の脅威が消えるなんて、考えただけでも感激」など喜ぶ声が多数寄せられている。

一方で「核兵器はどうなった?」「合意だけでは何の意味もない。北朝鮮には何度も裏切られてきたから」「核の廃棄が伴わなければ、いかなる合意も無駄」と指摘する声も上がっている。(翻訳・編集/堂本

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