中国本土からシンガポールへの移住者に、非難の声高まる―SPメディア

Record China    2012年8月2日(木) 18時30分

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28日、中国本土からシンガポールに移住した人が現地で非難の的になっている。写真はシンガポール。

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2012年7月26日、シンガポールの政局批評サイト・淡馬錫政壇(Temasek Review Emeritus)によると、中国本土からシンガポールに移住した人が現地で非難の的になっている。シンガポールの中心部で高級車が信号を無視して本人を含む3人が死亡する事故が5月に起き、大きく報道されたが、非難が集まっているのは加害者が中国人だったからだという。28日付で環球時報が伝えた。

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非難の背景には長期にわたって存在する中国系移民に対する不満がある。出生率低下の問題解決のためシンガポール政府は移民増加を進め、1990年以降移民数は520万人に上るが、移民の大部分は中国以外の国から来た人が占めているものの、現地住民は新たな中国系移民が職を奪い、不動産価格を上昇させ、高級車を乗り回していると感じているという。

2011年にはシンガポールに住むある中国人が隣に住むインド系住民のカレーの臭いについて不満をネット上で漏らしたことをきっかけに、シンガポール人の中国人に対する抗議が起こった。また、今年3月にはシンガポール国立大学に留学している中国人学生がネット上でシンガポール人を犬呼ばわりして大学から処分された上、罰金刑の処分を受けるなど、軋轢がたびたび起きている。

こうした状況に、中国系移民団体の責任者は、新たに移住した人々への社会的サポートが不十分だとし、「シンガポール人は心が狭い」と指摘。さらに「中国系移民が裕福なことに嫉妬しているだけだ」と不満をあらわにしている。また、北京で生まれシンガポールの国籍を取得したある中国系経済学者は、「自分はシンガポール人だとはまだ思えないし、引退後はおそらく中国に帰る」と話している。(翻訳・編集/岡田)

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