風雲4号地上受信システムを衛星打ち上げに活用

人民網日本語版    2018年8月10日(金) 22時40分

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風雲4号A星の引き渡し・使用後、西昌衛星発射センターは風雲4号地上受信システムを直ちに建設し、その稼働を開始した。強対流などの気象予報保障力を高め、宇宙打ち上げ任務の順調な成功を保証していくことになる。

風雲4号A星の引き渡し・使用後、西昌衛星発射センターは風雲4号地上受信システムを直ちに建設し、その稼働を開始した。強対流などの気象予報保障力を高め、宇宙打ち上げ任務の順調な成功を保証していくことになる。新華社が伝えた。

情報によると、同センター西昌発射場は山間部にあり、世界10大発射場のうち局地的な気象条件が最も複雑な発射場の一つとなっている。強対流や大雨などが打ち上げに影響を及ぼす主な気象要素となっている。同センター高級エンジニアの江暁華氏は、「特に雨季になると、ロケットは安全な期間を見つけ打ち上げなければならない。これは気象保障人員にとって大きな試練であり課題となっている」と話した。

中国の次世代静止軌道気象衛星である風雲4号A星は、2016年に同センターから打ち上げられた。同センターは直ちに風雲4号地上受信システムの設置先を選び、四川省と海南省の14の候補地を視察した。通信、環境、運用などさまざまな要素を比較対照した上で、最終的に西昌発射場に風雲4号地上受信システムを建設することを決定した。

風雲4号A星は今年5月8日、中国を含むアジア太平洋地域のユーザー向けに、正式にデータサービスを開始した。2カ月後の7月29日、ロケット打ち上げまであと6時間未満という時点で、西昌発射場で大雨が降り、雷鳴が遠くから聞こえてきた。任務司令部の要求に基づき、気象予報士は風雲4号高分解能気象写真を利用し、対流性の雲が徐々に弱まるため打ち上げ可能と正確に判断した。

最終的にロケットは予定の時間どおりに着火・発射し、北斗3号衛星2基を予定の軌道まで運び、打ち上げ任務は無事成功した。

気象システムの気象写真撮影頻度は従来の1時間1枚から5分1枚に、気象写真分解能は1250メートルから500メートルに向上し、リアルタイムの雷データを初めて受信した。情報によると、風雲4号地上受信システムはその優れた機能と際立った優位性により、西昌衛星発射センターの強対流などの気象への保障力を大幅に高め、全方角の期間・段階別の正確な予報にさらに近づいた。(編集YF)

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