中国の自動車市場、販路停滞という新たな課題に直面―カナダ紙

Record China    2012年7月29日(日) 9時46分

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27日、中国の自動車市場が販路停滞という新たな課題に直面している。写真は南京の自動車ディーラー。

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2012年7月27日、環球時報によると、カナダ紙ナショナル・ポストは25日、販路が停滞し、大量の在庫を抱える中国の自動車市場について伝えた。

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数年前まですさまじい勢いだった世界最大の自動車市場、中国。当時は、BMW5シリーズが市場価格より2割ほど高値で販売されていた。しかし、昨年より自動車の販売が急激に減速し、供給過剰となって国内外の高級車や主流ブランドは損失を被っている。

中国南部の輸出の中心地である広東省では、すでに欧州債務危機の打撃を受けている。現地のBMWディーラーの倉庫では、在庫期間が最長で90日間にも及び、通常の2倍となっている。メルセデス・ベンツでも在庫期間が75〜105日間となっており、ディーラーは3割近く値引きせざるを得ない状況だ。

過去10年間、中国市場では新車販売が最高で自動車メーカーの利潤の90%を占めていたが、在庫問題がでてきた現在が市場のターニングポイントといえる。政府が数多く打ち出してきた市場支援策も現在はすでに停止している。利益率の低下は、自動車メーカーとディーラーに収入源の多様化を迫っている。ライバルの地盤からシェアを奪おうとする企業や、中古車市場の開発、部品のオーダーメードやメンテナンスなど利幅の高いサービスに手を広げる企業もある。中国の自動車市場はますます米国のように、利益の大部分を金融や保険、メンテナンス業務から得るようになるかもしれない。

上海GMの責任者によると、自動車業界の平均在庫日数はこれまでの30〜45日から、60〜75日に伸びている。業界全体の販売増加量は2009年の46%、2010年の32%から2011年は2.5%にまで落ち込んでいる。今年は7〜8%の成長が見込めるものの、09年や10年に比べれば、殿様商売に警笛が鳴らされたと言えるだろう。(翻訳・編集/中原)

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