北京大と清華大の学部卒業生であれば上海定住可能、新政策が論議―中国

人民網日本語版    2018年8月14日(火) 5時0分

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「北京大学・清華大学2018年度学部卒業生が直接上海に定住するための基本的な申請条件」の規定が大きな話題を集めている。写真は上海。

北京大学清華大学2018年度学部卒業生が直接上海に定住するための基本的な申請条件」の規定が大きな話題を集めている。上海市教育委員会によると、卒業生及びその受け入れ企業は「上海市民以外の2018年度学部卒業生の上海での就業に関する通知」に定める「基本的な申請条件」の規定を満たさなければならず、その条件を満たせば、すぐに上海に定住することができるという。新華網が伝えた。

■上海の人材に対する新政策が議論の引き金に

上海市の大学卒業生就職連合会議がこのほど、「上海市民以外の2018年度大学卒業生の上海での就職による戸籍申請の評定方法」を制定・公布し、北京大学と清華大学を試験ポイントに設定し、中国のハイレベル大学の2018年度学部卒業生に対して、基本的な申請条件を満たすことで直接上海での定住を可能にするための優先ルート政策の構築を模索している。2018年における同政策対象者の申請受付期間は2018年12月31日まで延長されている。

この規定が明らかになると一時期、「北京大学・清華大学」と「学部卒業生」がホットワードとなった。あるネットユーザーは、「北京大学・清華大学の学部卒業生が直接上海に定住できるというのがこの2大学の特権の象徴となる」とコメントを寄せた。また、新政策が学部卒業生という点を強調していることで上海での定住条件をさらに厳しくしていることに対して指摘する声もあり、さらには学部、修士課程、博士課程の教育レベルと学生の能力に関する議論まで生じている。

■基本的な申請条件を満たす必要あり

基本的な申請条件は、「上海市民以外の2018年度学部卒業生の上海での就業に関する通知」が規定する学部卒業生及び受け入れ企業が申請資格を得るための条件を参照にしている。

この通知に基づき、上海市民以外の学部卒業生が上海での就職を機に上海市戸籍を申請する場合、学部卒業生とその受け入れ企業が基本的な申請条件を満たす必要がある。

そのうち、受け入れ企業は以下の条件の中の一つを満たす必要がある。▽上海市行政区内の党政機関である▽上海市で登記する事業所、社会団体、基金会、社会サービス機構(民間非企業事業所)である▽上海市産業発展の方向性にマッチし、信用・評判が高く、資本金が100万元(約1620万円)以上の企業である。さらには2017年5月31日以前に登記登録しているなど。

就職者個人の条件としては、▽入学試験に合格した全日制大学の学生であり、企業などによって育成された委託教育ではない。▽卒業証書と学位証明書がそろっている。▽在学期間にいかなる企業とも労働契約または雇用契約を結んでいない、社会保険を納めていないなど。

北京大学・清華大学の卒業生の上海定住の申し込み受付期間を2018年12月31日まで延長するという規定に対し、上海市教育委員会は「上海市民以外の2018年度大学卒業生の上海での就職による戸籍申請の評定方法」が公布されたのが2018年8月3日であるため、北京大学・清華大学の学部卒業生が申請できる期間を設けるため、特別に申し込み受付期間を延長する措置を取ったとしている。(提供/人民網日本語版・編集/YK)

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