清華大学が人体の信号を測定する電子皮膚を開発―中国

人民網日本語版    2018年8月13日(月) 5時30分

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清華大学マイクロナノ電子学部の任天令氏が率いるチームがこのほど多層グラフェン表皮電子皮膚を開発した。写真は清華大学。

清華大学マイクロナノ電子学部の任天令(レン・ティエンリン)氏が率いるチームがこのほど多層グラフェン表皮電子皮膚を開発した。これは極めて高い感度を備え、人体の肌に直接貼ることでその呼吸、心拍、声などを探知することができる。将来的にはスポーツや睡眠のモニタリングのほか、生物医学といった分野で広く使われる可能性を有している。この成果はこのほど、ナノテクの有名学術誌「ACS Nano」に掲載された。人民日報が伝えた。

情報によると、電子皮膚は重要な生物医学センサーの一種であり、その材料に高い柔軟性と感度、接着性と快適性を備えさせる必要がある。グラフェンは高い導電性と柔軟性を擁しているため、電子皮膚を作る理想的な材料といえる。しかしグラフェンをより心地よく、見た目にも優れ、安定してしっかりと肌の表面に貼り付け、各種生理信号を集めるかという点については、解決が必要とされていた問題だった。

任氏のチームはレーザー照射によるグラフェンのマクロ構造の分析・研究を行い、グラフェン帯状構造を基礎とする裂け目理論模型を作り、応力により生じる抵抗の変化の過程を再現した。多層グラフェン表皮電子皮膚は電気抵抗の変化により、皮膚表面の微小形状変化などを観測する。マスクや腕、喉などに貼り付けることで、呼吸や心拍、声などの生理信号を測定する。また、この装着が利用者の正常な活動を妨げることにはならないという。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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