王毅外交部長がASEAN関連外相会議について説明

人民網日本語版    2018年8月6日(月) 19時0分

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シンガポールでのASEAN関連外相会議への出席を終えた王毅国務委員兼外交部長(外相)は4日、国内外プレス向けブリーフィングを行った。

シンガポールでのASEAN関連外相会議への出席を終えた王毅国務委員兼外交部長(外相)は4日、国内外プレス向けブリーフィングを行った。外交部(外務省)ウェブサイトが伝えた。

王部長は「東アジアサミット(EAS)外相会議では、現在われわれの地域に積極的な進展があると同時に、消極的な動きもあるとの認識を皆が共有した。積極的進展は主に2つある。第1に、朝鮮半島核問題が対話と協議による解決の道に改めて戻り、米朝双方を含む各国が朝鮮半島の非核化実現と平和体制構築について重要な合意に達した。これはまさに中国側が長年主張してきたことであり、堅持し続けてきた基本的方向性でもある。中国側はこの積極的趨勢を歓迎する。第2に、中国とASEAN10カ国の共同の努力で、南中国海情勢が一段と安定へと向かっている。われわれはDOCの各規定を全面的かつ有効に実行に移し、海洋実務協力を繰り広げているだけでなく、高官連絡ホットラインを設けるとともに、海上衝突回避規範(CUES)の実施を始めた。これらはいずれも南中国海情勢の安定化にとってプラスのニュースだ。さらに重要なことに、中国とASEANはすでにCOC協議のたたき台となる文書を1本化して取りまとめた。つまり、外部からの妨害がなければ、COC協議は急行車線に入るということだ。各国はこの2つの積極的動きを十分に評価している」と指摘。

「一方で、われわれの地域には消極的動きもある。これは主に2つある。第1に、一国主義と保護主義が台頭し続け、自由貿易体制が深刻な打撃を受け、各国の発展の展望と人々の幸福が脅かされている。われわれにとってこれは、協力して対処しなければならない重大な問題だ。第2に、一部の域外国、主に米国が、大規模な戦略兵器をこの地域に頻繁に持ち込み、特に南中国海地域で武力を誇示して、中国を含む域内国の安全にとって威嚇と圧力、地域の軍事化の最大の推進要因となっている。高まり続ける軍事的威嚇と圧力を前に、中国は当然国際法の賦与する自己保存権と自衛権を行使する必要がある。もし防御的措置に『軍事化』のレッテルを貼るのなら、典型的な『白を黒という』だ」と述べた。

また「地域の主役はわれわれ域内各国であり、こうした国々にこそ、情勢を判断して地域協力を推し進める最大の発言権がある。域外国が中国とASEAN諸国の積極的な努力を理解し、支持することを望む」と述べた。(編集NA)

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