巨額を投入したソウル市のオブジェ、またも市民から苦情相次ぐ=韓国ネットもため息

Record China    2018年9月9日(日) 8時0分

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6日、韓国・朝鮮日報は、数十億ウォンかけたソウル市のオブジェが物議を醸していると報じた。写真はソウルを流れる漢江。

2018年9月6日、韓国・朝鮮日報は、数十億ウォンかけたソウル市のオブジェが物議を醸していると報じた。

記事によると、先月25日にソウル市二村(イチョン)汝矣島(ヨイド)に漢江(ハンガン)芸術公園がオープンした。同市が「市民らが日常生活でも芸術を楽しめるように」との思いから税金102億ウォン(約10億2000万円)をかけて造ったものだ。公園一帯には国内チームから30点、海外チームから7点の計37点のオブジェが設置され、総事業費のうち60億ウォン(約6億円)が投入されたという。物議を醸しているのは、彫刻家チ・ヨンホさんが作った「ホッキョクグマ」。黒い廃タイヤを利用してホッキョクグマの肌、筋肉、歯などを繊細に表現した作品。同市関係者は「クマは漢江の強い生命力を強調するという点で意味がある」と説明しているが、市民からは苦情の声が上がっているという。さらに、これ以外のオブジェに対してもさまざまな指摘が寄せられているという。

このような問題は今回が初めてではない。同市では、2014年12月に漢江公園に1億8000万ウォン(約1800万円)を投じて設置された大型の「怪物」オブジェや、昨年5月ソウル路に靴3万足を100メートルつなぎ合わせた「シューズツリー」も市民らの激しい批判を呼んでいた。

専門家らは「公共美術の特性を十分に考慮しない行政のせい」と指摘しているが、同市関係者は「ホッキョクグマについては公園内の他の場所に移す事も検討しているが、その他の作品は専門家36人による作品選定委員会で選定、さらに市民公募も経ていることから問題にはならない」との立場を明らかにしているという。

これを受け、韓国のネット上では3500件近くものコメントが寄せられている。「写真で見ても恐ろしい」「あれは怪物なの?ホッキョクグマには到底見えない」「設置するとしたら、老若男女みんなが理解できる作品を設置すべき。作家本人が展示したい作品は、自分のお金で何とかして」「ソウル市はお金があるみたいだね。こんな芸術なのかごみなのか分からないものに巨額を投じるんだから」「そのお金で一人暮らしのお年寄りを支援しなよ」「だったら公園に木を植えて。日陰が少な過ぎる」「シューズツリーといい今回といい、朴元淳(パク・ウォンスン)市長の趣味なの?」など非難の声が相次いでおり、しばらくの間波紋を呼びそうだ。(翻訳・編集/松村)

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