韓国最新の調査報告、セウォル号沈没の原因は「特定困難」、遺族失望―中国メディア

Record China    2018年8月10日(金) 13時0分

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9日、人民日報によると、韓国の沈没船セウォル号に関する最新の調査報告で、船が沈没した原因の特定が難しいとの見解が示された。資料写真。

2018年8月9日、人民日報によると、韓国の沈没船セウォル号に関する最新の調査報告で、船が沈没した原因の特定が難しいとの見解が示された。

セウォル号は2014年4月16日、仁川港から済州島に向かう途中の全羅南道珍島付近の海域で沈没。船内には高校生325人を含む476人がおり、そのうち304人が犠牲になった。今年7月、ソウル中央地裁は韓国政府と運営会社の清海鎮海運の責任を認める判決を言い渡している。

昨年7月、海事や法律の専門家からなる「セウォル号沈没船体調査委員会」が発足し、セウォル号が沈没した原因の調査分析が行われた。1年余りが経過した今月6日、同委員会は調査の終了とともに分析報告を発表したが、報告では沈没の原因の特定には至っておらず、船体の欠陥といった内的な要因、および外的な要因の可能性を指摘するにとどまった。

内的な要因については船体の改造による、重心回復能力不足、過積載、操舵装置の異常などが上がった。一方、外的な要因を主張する調査委員は「揺れを軽減する装置がある部屋など一部設備が変形しており、外部から衝撃を受けた可能性がある」としている。同委員会はすでに調査報告を文在寅(ムン・ジェイン)大統領に提出しているが、専門家間で意見が食い違ったままの報告書に、遺族や世論は失望の声を漏らしているようだ。

セウォル号の調査は、今後セウォル号特別調査委員会が引き継いで実施する。(翻訳・編集/川尻

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