BMWが韓国で謝罪会見、内容に不満の声も=韓国ネット「販売を中止してほしい」「不買運動を」

Record China    2018年8月7日(火) 16時50分

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7日、韓国・ノーカットニュースによると、韓国でBMW車の火災事故が相次いでいる問題について、BMWコリアのキム・ヒョジュン会長らが謝罪した。しかし韓国内では、不明確な火災原因や不十分なリコール措置に対する不満の声が高まっているという。写真はBMW車。

2018年8月7日、韓国・ノーカットニュースによると、韓国でBMW車の火災事故が相次いでいる問題について、BMWコリアのキム・ヒョジュン会長らが謝罪した。しかし韓国内では、不明確な火災原因や不十分なリコール措置に対する不満の声が高まっているという。

キム・ヒョジュン会長やBMWドイツ本社の役員らは6日、ソウル市内のホテルで謝罪会見を行った。会見では、火災の原因について「排気ガス再循環装置(EGR)クーラーで発生した冷却水が漏れたため。EGRクーラーから冷却水が漏れると、クーラーの端に沈殿物がたまるが、そこに冷却されていない高温ガスが流入すると発火する」と説明された。

しかし、これに韓国の専門家からは反論の声が上がっている。大林大学自動車学科のキム・ピルス教授は「韓国だけで事故が発生していることには、明らかに別の理由がある」とし、「自動車、そしてEGRを動かしているソフトウェアに問題がある可能性がある」と指摘。その上で「なぜ部品(EGR)の問題ばかり強調し、ソフトウェアを調査しないのか理解できない。ソフトウェアプログラムは国ごとに違いがあり、設計によっては火災が発生することもある」と主張した。

4月には、BMWのリコール計画に基づき点検を受け、「異常なし」と判断された車両でも火災事故が発生した。国土交通部が調査したところ、BMWの「手抜き点検」が明らかとなった。同部によると、BMWはEGRの外側だけを点検し、内部の状態は確認していなかった。これには、BMWの「性急なリコール計画」を問題視する声と同時に、それを承認した同部に対する批判の声も上がったという。

BMWが自発的リコール措置を開始した後も火災事故が相次いだため、同部は長官名義の談話を発表し、リコール対象車の利用の自制を促した。

キム教授は「問題は正確な原因が分かっていない中でリコールが発表されたこと。さらに政府も正確な原因を知らない」と指摘し、「10万人以上のBMW所有者は今も不安な状態で車を運転している」と強調した。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「安全が証明されるまで、販売を中止してほしい」「BMW車の輸入禁止!火災車両はリコールではなく現金で返金!韓国政府がしっかりして」「それで誠意ある謝罪と言える?懲罰的損害賠償制度を導入するべき」と訴える声が上がっている。

また、「ちゃんと対応してほしいけど無理だろうな。どうせBMWがどんな対応をしても、新作を出せは飛ぶように売れるのだから」「なぜ不買運動が起きない?市民団体は何をしている?」「こんな時でもBMWの中古車はよく売れているのだろう」など、韓国国民の問題を指摘する声も。

一方で「謝罪したのだからまだいい。現代自動車も火災事故が発生しているが、謝罪どころか責任を認めることもしていない」「リコールしてくれるだけありがたい。BMWより現代自動車を取り上げた方がいいんじゃない?」と評価する声も見られた。(翻訳・編集/堂本

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