韓国、日本の世界遺産「後続措置」めぐりユネスコに圧力?

Record China    2019年11月22日(金) 7時0分

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20日、韓国・聯合ニュースは、日韓関係が硬直した状態が続く中、日本が2015年にユネスコ世界遺産に登録した「明治日本の産業革命遺産」の2回目となる約束履行経過報告書の提出期限が10日後に迫り、その内容に関心が集まっていると報じた。写真は軍艦島。

2019年11月20日、韓国・聯合ニュースによると、日韓関係の硬直状態が続く中、日本が2015年にユネスコ世界遺産に登録した「明治日本の産業革命遺産」の約束履行経過報告書の提出期限が10日後に迫っており、その内容に関心が集まっている。

記事によると、韓国・文化体育観光部の朴良雨(パク・ヤンウ)長官は19日(現地時間)、仏パリの国連教育科学文化機関(ユネスコ)本部でユネスコのアズレ事務局長と会談し、「明治日本の産業革命遺産」について「日本政府が登録当時に約束した強制労働施設の情報センター設置などの後続措置が履行されていない」と指摘した。その上で「政治的問題ではなく事実関係の問題、信頼の問題であり、ユネスコとしても関心を持ってほしい」と要請し、これに対しアズレ事務総長は「日本政府が12月1日までに履行報告書を提出することにしたので、関心を持って見守る」と答えたという。

記事は「元徴用工問題や慰安婦問題など日韓関係が対立する中で出た朴長官のこのような発言は、日本政府はもちろんのこと、世界遺産を管理するユネスコにも圧力となった」と評価している。

また記事は「日本が2017年12月にユネスコに提出した最初の約束履行経過報告書では、遺産がある長崎ではなく東京に情報センターを設置するとしたことや、報告書の表現などが物議を醸した」とし「これを受けユネスコは日本に対し韓国人などの強制労働を含めた全体的な歴史を紹介するよう再度要請。日本が来月1日までに提出しなければならない報告書は、こうしたユネスコの要求による2回目の措置だ」と説明している。

これを受け、韓国のネット上では「日本を信じるな。いつ裏切るか分からない」「そもそも日本がそんなことすると思う?」「すべてを自分のいいように美化する意識があるようだ。他人の苦痛などおかまいなし」など日本への批判的が声が上がっており、「国際機構や国際市民団体と力を合わせて日本に圧力を掛けるべき」など強い対応を求めるコメントも寄せられている。

また、世界遺産登録当時を振り返り「誰が大統領だったんだっけ?こうなることは分かってた」「今や韓国政府も(日本の)顔色をうかがわずに主張するんだね。これまで何も言えなくてもどかしかったけど、すっきり」など、当時の朴槿恵(パク・クネ)政権を皮肉る声も上がっている。(翻訳・編集/松村)

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