<レコチャ広場>北朝鮮、地位を世襲した「四人組」の時代に突入か―中国

Record China    2012年7月20日(金) 8時35分

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17日、中国人ブロガー・秦全耀氏は「北朝鮮は四人組の時代に突入か?」と題する記事をブログサイトに掲載し、世襲で権力を握る北朝鮮の指導者層を批判した。写真は12年7月、上海。中国と北朝鮮の初の合作映画「平壌の約束」(原題:平壌之約)上映会場で。

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2012年7月17日、中国人ブロガー・秦全耀(チン・チュエンヤオ)氏は「北朝鮮は四人組の時代に突入か?」と題する記事をブログサイトに掲載し、世襲で権力を握る北朝鮮の指導者層を批判した。以下はその概要。

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北朝鮮の朝鮮中央通信の報道によると、朝鮮労働党中央委員会政治局会議が15日に開かれ、朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員会委員の李英鎬(リ・ヨンホ)氏が、病気を理由に同党の全役職を解かれた。これにより、北朝鮮の最高指導者層である常務委員は、金正恩(キム・ジョンウン)氏、金永南(キム・ヨンナム)氏、崔永林(チェ・ヨンリム)氏、崔竜海(チェ・リョンヘ)氏の4人となった。うち、金永南氏は84歳、崔永林氏は82歳とすでに高齢で、実質的には権力の座から遠のきつつあるだろう。

そして、李英鎬氏の後釜に収まるのは、金正日(キム・ジョンイル)総書記の妹・金敬姫(キム・ギョンヒ)氏とその夫である張成沢(チャン・ソンテク)氏になるだろう。こうなると、いずれ北朝鮮の最高幹部は、金正恩氏、金敬姫氏、張成沢氏、崔竜海氏と3男1女による「四人組」の時代になるだろう。

中国の四人組と異なる点は、崔竜海氏以外の3人が同族出身であることだ。なお、崔竜海氏の父親は金正日時代に人民武力部長(国防大臣)を務めた崔賢(チェ・ヒョン)氏である。つまり、北朝鮮では地位の世襲が行われ、巨大な利益集団が形成されているのだ。

北朝鮮では改革はいまだにタブーであり、その意味するところは、3年前に朝鮮労働党の機関紙・労働新聞が社説で説いた通り、平和的な発展・変化である。一方で、北朝鮮は状況が厳しくなると中国へ改革の経験を“視察”にやってくる。その目的はただ一つ、金銭だ。北朝鮮は金を一旦手にすると、それまでの約束を破り、改革開放を批判する。

利益集団を形成してしまった国が改革を実行することは非常に難しい。なぜならば、改革は利益集団と既得権者の利益を損なうからである。完全な世襲によって権力を握っている四人組の北朝鮮は、軽々しく改革開放などと言うべきではない。(翻訳・編集/HA)

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