金正恩氏、保守勢力の李氏を外したのは「改革開放」への決意の表れ?―SP華字紙

Record China    2012年7月18日(水) 6時22分

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17日、北朝鮮の金正恩・第1書記の側近中の側近とみられていた李英浩・朝鮮人民軍総参謀長が病気を理由に全役職を解かれたことを受け、シンガポール華字紙は「改革開放への決意の表れかもしれない」と論じた。写真は李氏解任問題に関する解説。

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2012年7月17日、シンガポール華字紙・聯合早報は、北朝鮮金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の側近中の側近とみられていた李英浩(リ・ヨンホ)朝鮮人民軍総参謀長が病気を理由に全役職を解かれたことを受け、「改革開放への決意の表れかもしれない」と論じた。

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今年70歳になる李氏は金日成(キム・イルソン)時代から仕えてきた軍部の保守勢力の中心的人物。2010年9月に人民軍次帥に昇格、政治局常務委員に選出され、党内序列第5位に。正恩氏とともに党中央軍事委員会副委員長にも選出され、金正日(キム・ジョンイル)総書記の死後、後継体制の確立まで正恩氏を支えた。

その李氏が全役職を解かれたということは、何を意味するのだろうか。まず、正恩氏が権力掌握に自信をつけことの表れとみてよいだろう。だが、北朝鮮の困窮した現状から、今回の措置はそれだけでなく、改革開放に向けた第一歩と考えてよいのではないか。

金正日時代、飛躍的に発展した中国の成果を目の当たりにした北朝鮮は、何度か改革開放に向けたシグナルを発している。結局、実現に至らなかったのは軍部の保守勢力が強く反対したからである。改革開放が進めば、自分たちの既得権益を失うことになるからだ。

ところが、その結果、北朝鮮の食糧難や経済的困窮は深刻さを増すばかりとなった。核実験や衛星の打ち上げにより、国際社会に自分たちの「実力」を見せつけてみたが、結局は制裁が強化されただけだった。

改革開放の大きな兆しと思われるのが、朝鮮牡丹峰(モランボン)楽団の6日の公演。3人組の女性グループが身体のラインを強調したミニドレスにハイヒールといういでたちだったほか、ミッキーマウスやくまのプーさんにそっくりのキャラクターも登場した。これまでは「米帝(米国のこと)」文化を象徴するものとしてタブー視されてきたものばかりだ。

正恩氏は先の閲兵式で「国民に『肉のスープ』を」と演説した。これも経済建設に力を入れ、国民の生活水準を向上させたいという気持ちの表れなのではないか。欧米での留学経験のある正恩氏だけに、父や祖父と全く同じ政治理念を持っているはずはないだろう。(翻訳・編集/NN)

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