運動系アプリが人気 「手軽さ」と「インタラクティブ交流」が特徴

人民網日本語版    2018年7月31日(火) 22時20分

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「インターネット+スポーツ」は今やトレンドとなっており、「運動のパートナー」として運動系アプリの人気は高まり、ますます多くの人たちが、これらのアプリの助けを借りてフィットネスやトレーニングに取り組んでいる。人民日報海外版が報じた。

「インターネット+スポーツ」は今やトレンドとなっており、「運動のパートナー」として運動系アプリの人気は高まり、ますます多くの人たちが、これらのアプリの助けを借りてフィットネスやトレーニングに取り組んでいる。人民日報海外版が報じた。

ランニングのルートや走行データが表示される運動系アプリ(撮影・朱亦祺)。

〇人気の秘密は「時間の融通が利くこと」

統計データによると、今年6月末の時点で、中国の運動系アプリ利用者は1億人を突破しており、利用者1人あたりの利用時間は、前年同期比30.8%増の1日平均20.17分に達している。

利用者の1日あたりの利用頻度は、同20.08%増の3.05回だ。運動系アプリの利用頻度・利用時間いずれもが、この1年間で増加傾向を呈している。

市場に出回っている運動系アプリは大きく分けて、「運動量を測定・記録するもの」、「フィットネス・ワークアウト指導動画を提供するもの」、「健康管理に気を配り、ダイエットメニューを提案するもの」、「オフラインのフィットネス・トレーニング体験を低価格で予約できるもの」の4種類ある。このうち、「運動量を測定・記録するもの」と「フィットネス・ワークアウト指導動画を提供するもの」の人気が特に高い。

これまでは、時間をわざわざ作ってフィットネスジムに出かけなければならなかったが、今では、空いた時間が少しでもあれば、動画を見ながら運動できる。そのため、あらゆるすき間時間を活用することが可能となった。オンラインでの運動がサラリーマンたちに人気が高いのは、断片的な時間を利用できるからだけではなく、フィットネスジムに対するハードルも低くなったことによる。フィットネス動画アプリには、「ジム入門」から「モデル体型を育てる」まで、さまざまな種類の動画があり、手取り足取り詳しく動作を解説・指導してくれるだけではなく、各ユーザーのニーズに基づきカスタムメイドのトレーニング・プランを作ることができる。動画を見るだけで、どこででもトレーニングすることが可能なのだ。

天津社会科学院社会学研究所の張宝義・所長は、次の通りコメントした。

「運動系アプリは、健康に対する国民全体の意識の向上を促した。今の社会では、人々は健康に対する意識はあるものの、運動を実際に行う行動力が不足しており、『運動は大切』と理屈で分かっている段階にとどまっている。だが、各種運動系アプリの登場によって、時間と場所を選ばずに運動することが可能となった。フィットネスが人々の日常の話題に上ると、ある種良好なフィットネスムードが徐々に形成され、誰もが『知らず知らずのうちに』運動に参加している、という流れに乗ることができる」。

〇運動仲間ができることも大きなメリット

運動系アプリの普及は、人々のライフスタイルに少なからぬ影響を及ぼしている。多くの都市では、若者同士の挨拶はもはや「ご飯食べた?」ではなく、「今日はもう走った?」に変わった。現在のフィットネス・トレーニングは、身体を鍛えるだけではなく、一種の社交スタイルであり生活様式となっている。

各種運動系アプリの特徴はさまざまだが、それらは全て、コミュニティでのシェア機能を備えており、利用者にそこで交流するよう奨励しているという共通点がある。利用者はイラストや文章を織り交ぜ、思う存分シェアすることができる。新しいトレーニング機器を見せびらかすこともできるし、フィットネスの収穫や成果を披露することもできる。時には、自分の運動メニューを皆にお勧めして、多くの「いいね!」を獲得することもできる。

ライブ配信を組み合わせた形の運動系アプリもある。例えば、ランニングでは、ランナーは走る前に、微信(WeChat)や微博(ウェイボー)などのSNSにライブ配信するよう準備しておけば、閲覧者は、そのランナーのリアルタイムの走行データや走行ルートを見ることができる上に、ランナーと随時インタラクティブ交流をすることができる。多くのスポーツ愛好者は、このようなインタラクティブ活動やシェアがスポーツを味気ないものから楽しいものに変え、同じ趣味を持つ多くの仲間を得ることができると考えている。運動はもはや、身体を鍛えるだけではなく、精神面にも影響を及ぼすものとなり、人々は、ある種全く新しいライフスタイルの時代を迎えようとしている。

しかし、運動系アプリによってもたらされる「手軽さ」を得る一方で、「スポーツ障害」を起こすことにも注意しなければならない。ある利用者によると、アプリのフィットネス動画は、非常に詳細な解説はついているが、各動作を行う時に注意事項まで丁寧には言及されていない。さらに、身体的能力という点にフォーカスすれば、たとえ同じ動作をしても、人によって身体的状態が異なるため、運動の過程や効果も違ってくる。もし自分に合わない運動を選ぶと、「スポーツ障害」を引き起こす恐れがある。ある業界関係者は、「クラウドプラットフォームを構築して専門家を集め、スポーツ愛好者に対して的確なフィットネス指導を行うことが、運動系アプリの今後の発展方向のひとつとなるだろう」との見方を示した。(編集KM)

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