日本のいじめ、単なる「青春の痛み」で済まされるのか?―華字紙

Record China    2012年7月15日(日) 6時22分

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13日、日本の華字紙は滋賀県大津市のいじめ自殺事件を取り上げ、その背景を探った。資料写真。

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2012年7月13日、華字紙・日本新華僑報は「日本の校内暴力は単なる『青春の傷み』ではない」と題した記事を掲載した。

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滋賀県大津市で昨年10月、当時中学2年生だった男子生徒が学校でのいじめを苦に自殺した。この男子生徒は学校で同級生から執拗(しつよう)ないじめを受けており、「自殺の練習」まで強要されていたという。学校側はいじめの事実を認めていなかったが、今月11日夜に滋賀県警は強制捜査に着手し、いじめの実態解明に乗り出した。

日本のドラマが好きな人なら分かるだろうが、学校内のいじめを扱った作品は少なくない。湊かなえの「告白」や東野圭吾の「さまよう刃」、秋元康の「着信アリ」を原作とする映画などは、どれもいじめを題材にしている。このことからも、いじめは日本で広く関心を集めている問題だということが分かる。警視庁の統計によると、2005年から2008年に校内暴力やいじめで逮捕あるいは補導された小中学生は5751人。信じられないことに、皇太子殿下の娘、愛子さまも2010年にいじめの被害に遭っている。

いじめには、身体的傷害、性的虐待、言葉による虐待、徹底的な無視・孤立の4種類あるというが、その区別はあいまいだ。いじめは決して青春時代に経験する単なる痛みではない。

いじめが起こる原因として考えられるのは、父親の存在が希薄でその分母親に溺愛された子供が自己中心的な性格に育ったこと、学歴重視の風潮から有名大学への進学を迫られる子供がストレスを暴力で発散させていること、物質生活で満たされない心を弱い者いじめをすることで満たそうとしていることなどが挙げられる。しかも「みんながやってるから自分もやる」と多勢に従い、面倒なことは「見て見ぬふり」をして社会秩序を築いてきた土台があるのだ。また、日本のメディアもいじめを助長するような番組が多すぎる。子供たちが夢中になっているアニメにも暴力描写があふれている。

子供たちが学校で培った性格はすなわち民族の未来の性格である。いじめるのもいじめられるのも不健全な人格を育てることになる。日本の学校からいじめがなくなるとともに、こうした暴力行為が海外にもまん延しないことを切に願うばかりだ。(翻訳・編集/本郷)

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