コーチの弱腰発言に不安も…“アジアの昇り龍”110mハードルの劉翔がロンドンへ―中国

Record China    2012年7月12日(木) 15時30分

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11日、中国の陸上スター選手・劉翔が上海からロンドンへ飛び立った。ロンドン五輪前哨戦となる「IAAFダイヤモンドリーグ ロンドングランプリ」のため。写真は上海の空港で。

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2012年7月11日、中国の陸上スター選手・劉翔(リウ・シアン)が上海からロンドンへ飛び立った。ロンドン五輪前哨戦となる「IAAF(国際陸上競技連盟)ダイヤモンドリーグ ロンドングランプリ」のため。中国大手ポータルサイト・新浪(SINA)の報道。

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男子110メートル障害に出場する劉翔は、アジア人として初めて陸上短距離種目で金メダルを獲得したアスリート。“アジアの昇り龍”と呼ばれるゆえんだ。2004年のアテネ五輪で金メダルを獲得したが、2008年に祖国で開催された北京五輪では、足の負傷のため一次予選を棄権という無念の結果に終わった。最近の戦績としては、2011年の世界陸上で銀メダル。劉翔に対して進路妨害を行ったダイロン・ロブレス(キューバ)が失格になったことを受けての繰り上げ受賞だった。

13日、劉翔の29歳の誕生日に迎えるロンドングランプリの試合が、五輪前の最大の実践訓練になる。ここ1カ月のコンディションについて、コーチの孫海平(スン・ハイピン)氏は「肋間筋をよく使うようになったことに伴って腹背部分が強化され、その結果、肋間筋が逆に弱まってしまった。その点は多少問題だ。そのため、トレーニングの方式にも予定したものからの変更が必要になった」と説明しており、五輪直前に不安要素を残していることを吐露した。

さらに、五輪での勝算については「とにかくプレッシャーが大きい。強豪選手たちのコンディションにも左右されるのが実情だ。ロブレスをはじめとしたライバルたちはコンディション良好だと聞いている。一方、こちらは最近のトレーニング成果がそれほど思わしくない。実際、五輪の試合結果は予測しづらい」と、この時期になって弱腰な発言が聞かれた。しかしその後、「しかし皆さん、ご安心ください。劉翔は奇跡を創れる男です。彼を信じましょう」と結んだ。

なお、今回のロンドングランプリでは、因縁のライバルであるロブレスが欠場するため、五輪の本番まで2人の直接対決はお預けとなった。劉翔は試合後、五輪開幕まで帰国せずに英国でトレーニングを継続する。(翻訳・編集/愛玉)

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