<コラム>米国が最も警戒するミサイルを運用する中国の戦略爆撃機、初めて国外に着陸

配信日時:2018年7月27日(金) 23時20分
米国が最も警戒するミサイルを運用する中国の爆撃機、国外に初着陸
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中国の戦略爆撃機H-6Kがはじめて国外に着陸した。2018年国際軍事競技大会に参加するため、ロシア・モスクワ近くにあるリャザン州のロシア空軍基地に赴いた。写真はH-6K。
中国の人民日報系列メディア環球網(2018年7月22日付)によると、中国の戦略爆撃機H-6Kがはじめて国外に着陸したという。H-6Kが訪れたのは、中国の中心部から約5000キロメートル離れたモスクワ近くにあるリャザン州のロシア空軍基地だ。中国軍機がロシアに赴いたのは2018年国際軍事競技大会(International Army Games)に参加するためである。他に中国軍のJH-7A戦闘爆撃機とY-9輸送機がすでに同基地に到着しているという。今週末には同中国のJ-10A戦闘機も到着するようだ。他に中国のIl-76輸送機や空挺(パラシュート降下兵)部隊が同大会に参加するとされている。

2018年国際軍事競技大会はロシアで行われる大規模な軍事演習である。航空機の演習はロシア・リャザン州で、空挺部隊の演習は同チェリャビンスク州で行われる。すでに7月上旬に中国国防部(国防省)は2018年国際軍事競技大会が、中国、ロシア、ベラルーシ、アゼルバイジャン、カザフスタン、アルメニア、イランの共催で行われると発表していた。中国国防部広報によると、「国際競技会に参加することで、現実的な戦闘状態の環境下で効果的に戦闘能力を向上させることができる」としている。

国際軍事競技大会は2015年にはじめられたが、現在に至るまでロシア軍が無敗の勝利を続けている。2017年の同大会での中国軍は2位に終わった。2018年の国際軍事競技大会の開催は7月29日から8月11日まで続く。

今年の4月には中国の魏鳳和国防部部長(国防相)が、モスクワでロシアのセルゲイ・ショイグ国防相と会い、アメリカへの対抗策としての中国とロシアの協調関係を力説している。ナショナル・インタレスト(2018年4月4日付)によると、魏鳳和国防相は以下のように言ったという。

「中国とロシアの相互関係の高度な進展と、我々の国軍の戦略的提携を強める確固たる決意を世界に明らかにするために、私は中国国防相としてロシアにやってきた」。アメリカが支配する自由国際世界秩序に対する共通の戦いにおいて、私がここにいるのは中国がロシアをサポートするためだ、と出席者を前にして魏鳳和が明確に発言した。「両国間系の取り組みで、今日ではロシアと中国の関係は前例のない段階にまで達した」とショイグ国防相も両国間系の緊密さを強調している。

かつて中国とソ連は朝鮮戦争で連携して戦った。しかし、フルシチョフが資本主義諸国との平和共存政策をとると、毛沢東は強く反発し、両国は対立関係へと向かうことになる。1980年には中国とソ連の軍事同盟は失効した。

ソ連崩壊後、中国とロシアが新しいパートナーシップを確立したのは、2001年の中露善隣友好協力条約においてである。しかし、同時に中国とロシアは国境を接しており、現在においてもなお互いに警戒し合う関係でもある。今日においても中国とロシアの利害は到底一枚岩ではありえない。しかし、両国とも同じようにアメリカ支配による国際秩序をひどく嫌悪している。
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