台湾史上最大のスパイ事件の主犯格が出所―中国メディア

Record China    2018年7月23日(月) 10時10分

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21日、観察者網によると、台湾史上最大のスパイ事件といわれた事件の主犯格が出所した。資料写真。

2018年7月21日、観察者網によると、台湾史上最大のスパイ事件といわれた事件の主犯格が出所した。

記事によると、「台湾史上最大のスパイ事件」といわれた事件の主犯格である鎮小江(ジェン・シャオジアン)氏が11日、4年の刑期を終えて出所し、16日に国外へ移送された。二度と再び台湾に戻ってくることはできないという。

記事は、鎮小江氏が人民解放軍の退役軍人で元中佐だと紹介。検察によると、05年に香港の居住権を得た後、ビジネスや観光名目で訪台を繰り返し、台湾の現役・退役軍人に接近。食事に招いたりプレゼントを渡したりしたほか、1万ドル(約110万円)の現金の提供や海外旅行に招くなどして、中国の情報機関のメンバーとなるよう働きかけていたという。

この結果、07年から12年にかけて、鎮小江氏は台湾にスパイ組織を拡大したが、検察によるとこれには、周自立(ジョウ・ズーリー)台湾空軍退役中佐も含まれ、かつて空軍士官学校で訓練機の教官を務めていた際の人脈を利用して、仏ダッソー社製戦闘機ミラージュ2000や地対空誘導弾パトリオットなどに関する機密資料を中国側に渡していたとされる。

台湾メディアは、この事件を「台湾史上最大のスパイ事件」と形容。14年に鎮小江氏は、国家安全法に違反したとして4年の実刑判決を受け、服役していた。また、その他4人の被告も5カ月から1年半の判決を受けていた。

民進党系メディアによると、11日に鎮小江氏は刑期を終えて出所し、香港の居住権を有していたため、出所後は移民署が一時的に収容し、16日に移民署が正式に鎮小江氏を空港へ移送して出国させたという。中時電子報によると、鎮小江氏は16日夜に香港に到着した。(翻訳・編集/山中)

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