ソフトバンクと滴滴出行が日本で合弁会社、リコーが広東に生産会社、安川電機が瀋陽に第3工場など

Record China    2018年7月20日(金) 7時40分

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写真はリコーが広東省東莞市に建設する新会社の完成予想図。製造データの活用や最先端のロボットや自動化設備の導入、太陽光発電設備や置換換気・空調システム、自然採光・自然換気などを積極的に採用するなど、中国の政策方針にも合致した運営理念を持つ特徴がある。

<日中経済・新事情>

関連企業・組織:ソフトバンク、滴滴出行(DiDi)、リコー、安川電機、騰訊(テンセント)、富士急ハイランド、アウンコンサルティング、百度(バイドゥ)、カドカワ、Gzブレイン、立命館大学

●ソフトバンクとDiDiが日本での次世代型タクシー配車サービス提供の合弁会社を設立

ソフトバンクは19日、北京に本社を置き世界最大級の交通プラットフォームを手掛ける滴滴出行(DiDi)とDiDiモビリティジャパンを設立したと発表した。DiDiによる人工知能とデータ分析技術を活用し、タクシー事業者向けオープンな次世代型プラットフォームを提供する。秋から大阪、京都、福岡、沖縄、東京やその他の主要都市で、トライアルとして無償提供を始める。タクシーサービスの需要喚起、交通の不便さや運転手の高齢化を抱える地域でのきめ細かなサービス提供、中国人客など外国人旅行者への利便性向上が見込めるという。

●リコー、広東省東莞市にオフィスプリンティング機器の生産会社を設立

リコーは19日、広東省東莞市にオフィスプリンティング機器の生産会社を設立すると発表した。該当機器のグローバル集約生産拠点とする。IoTによる販売、製造データの活用や最先端のロボットや自動化設備の導入などで、今まで消費地拠点で行っていたカスタマイズ生産を高効率に実現する。さらに、二酸化炭素排出の徹底的な削減に取り組むグループ環境最先端工場とする。完工予定は8月。投資額は約75億円。

●安川電機(瀋陽)、第3工場が完成

安川電機は19日、遼寧省瀋陽経済技術開発区の現地法人、安川電機(瀋陽)の第3工場完成の記念式典を6月29日に行ったと発表した。中国では工作機械や製造装置、産業用ロボットなどへの需要が拡大している。安川電機は、自動化機器の主要コンポーネントであるサーボモータ・サーボアンプおよびロボットコントローラへの需要は今後も一層拡大するとして、第3工場を増設した。最新の生産管理システムを導入し、埼玉県入間市のマザー工場と連携したグローバルな生産情報を共有できる体制を確立する。また、これまで施設内2カ所で行っていた開発機能を第3工場に集約し、開発力の向上と効率化を推進する。

●富士急ハイランドが中国国外初の「WeChat Payスマート旗艦遊園地」に

騰訊控股(テンセント・ホールディングス、本社広東省深セン市)は19日、同社が運営するコミュニケーション・アプリ「WeChat」のモバイル決済サービス「WeChat Pay(微信支付、ウィーチャットペイ)」が富士急ハイランドの全エリアに導入されたと発表した。富士急ハイランドは中国国外で初の「WeChat Payスマート旗艦遊園地」となった。多様な機能を備えたWeChatアプリ内のアプリ「Mini Program」を利用して様々なモバイルサービスを実現することで、中国人観光客により利便性の高い顧客体験を提供する。

●アウンコンサルティング、中国向けインバウンド集客・越境EC攻略セミナーを8月開催

 アウンコンサルティングは19日、中国向けインバウンド集客・越境EC攻略セミナーを8月2日に東京都港区の六本木ヒルズ森タワー内で開催すると発表した。同社が百度(バイドゥ)の基幹代理店に認定されたことを記念し、アウンコンサルティング取締役兼常務執行役員の菊池明氏とバイドゥ国際事業本部の濱嶋大地氏が登壇する。百度広告の活用は中国市場攻略の大きな鍵のひとつとされる。同セミナーは、基本的な中国のインターネットの概況から百度の最新のサービスまで、幅広く紹介する。開催時間は午後2時~同4時。応募受付はすでに開始。受講は無料だが、応募者多数の場合には抽選。

●カドカワグループGzブレインが「中国ゲーム産業史」発売、ビジネス急成長の舞台裏も紹介

カドカワグループのGzブレインは19日、調査レポート「中国ゲーム産業史」を同日発売と発表した。中国ゲーム市場研究の第一人者である立命館大学の中村彰憲教授が長年の現地取材をもとに記した産業史。1990年代からの変遷をまとめ、模倣品横行の20世紀末の“混沌期”、オンラインゲーム普及開始の“形成期”、オンラインゲームサービス多様化の“発展期”、市場が本格化して外資系企業が参入を始めた“拡大期”、そして現在と、時代背景を詳しく解説。中国が世界最大規模のゲーム市場になった変遷を分析し、未来を展望する。(翻訳・編集/如月隼人

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