中国、豪雨の影響で多くの都市が「海と化す」―シンガポールメディア

Record China    2018年7月19日(木) 17時20分

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19日、中国メディアの参考消息網は、中国ではこの2週間、豪雨の影響により首都北京を含む多くの都市が「海と化した」とシンガポールメディアが報じたことを伝えた。写真は17日の北京市内。

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2018年7月19日、中国メディアの参考消息網は、中国ではここ2週間の豪雨の影響で、首都北京を含む多くの都市が「海と化した」とシンガポールメディアが報じたことを伝えた。

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シンガポール華字紙・聯合早報(電子版)は12日、こうした豪雨について「市民に愚痴や不満を吐露させるとともに、中国の都市のいつまでも解決されない洪水対策問題を浮かび上がらせている」と指摘。中国各地では今夏、洪水により少なくとも24省区市の1000万人超が被災し、四川省と甘粛省では状況が特に深刻であり、さらに数日前には北京でも多くの区で浸水や土砂崩れが発生したことを伝えた。

中国の環境NGO「公衆と環境研究センター」の馬軍(マー・ジュン)主任は、同紙の取材に対し、「都市水害は、世界の各都市が普遍的に直面している問題だ」とした上で、この問題の解決策の一つが「スポンジ都市」建設だと指摘した。

スポンジ都市とは、都市がスポンジのように水環境の変化や自然災害に対する優れた弾力性を持つことで、地面が雨水の貯留、浸透、浄化を行い、保水力を高めることで、都市部の冠水被害を減少させ、雨水を循環利用できるようにするというものだ。

中国では2015年から30以上の都市で「スポンジ都市」が試行されてきた。だが馬氏によると、現時点で中国の都市の水管理能力は「スポンジ都市」の要件からは程遠く、透水性などが依然として不十分だという。馬氏は「政府は、より多くの洪水防止・吸収プロジェクトを実施するとともに、新しい地域での計画立案と洪水が発生しやすい地域での建設制限を積極的に行うべきだ」としている。(翻訳・編集/柳川)

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