ハングルが3000年前から使われていた証拠、発見される=中国の古貨幣から―韓国メディア

Record China    2012年7月3日(火) 19時19分

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2日、ハングル文字が3000年前からすでに使用されていたことを示す証拠を、韓国の学者が発見したと韓国メディアが報じた。

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2012年7月2日、韓国の聯合ニュースは、ハングル文字が3000年前からすでに使用されていたことを示す証拠を、韓国の学者が発見したと報じた。環球時報(電子版)が伝えた。

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驚きの証拠を発見したのは、周王朝(紀元前1046年頃〜紀元前256年)に成立した中国の書物「周易」を研究している韓国の専門家、イ・チャング博士。著書「銭」の中で、中国古代の貨幣である「尖首刀」(せんしゅとう)に2つのハングル文字が刻まれているのを発見、うち1つは「銭」という意味であることを突き止めたと発表した。

イ博士によると、中国古代貨幣の研究家、李佐賢(リー・ズオシエン、1807〜1876年)が光緒元年(1875年)に著した「続泉匯」のほか、中国で出版された「燕下都東周貨幣聚珍」(1996年)と「中国銭幣大辞典:先秦編」(1995年)にもハングル文字が刻まれた尖首刀の拓本が掲載されていたが、いずれの著者もこの2つの文字がハングルであることに気付かず、「未知の文字」に分類されていた。

同博士は、この尖首刀はおよそ3600年前に遼西(現在の河北省と遼寧省の一部)にあった壇君朝鮮の諸侯国の1つである孤竹国で作られたものと推測。この孤竹国については、独立運動家、シン・チェホ(申采浩、1880〜1936年)が「孤竹国人はかつて朝鮮半島に住んでいた」との見方を示しているという。

また、朝鮮半島に現存する最古の歴史書「三国史記」に、高句麗はこの孤竹国の伝統を継承する国と記載されていることから、ハングル文字は少なくとも3000年前から孤竹国一帯で使用されていたと考えられる、と同博士は結論付けた。

同博士は「ハングル文字はモンゴル文字など外国の文字を参考にして作られたもの。アルタイ諸語には属さない」と指摘。ハングルはこれまで、李氏朝鮮第4代国王の世宗が1443年に「訓民正音」として発表したとされていたが、「これより前に出現していたことになる」としている。(翻訳・編集/NN)

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