中国で初の女性宇宙飛行士誕生、新世代女性の台頭は時代の流れ―英誌

Record China    2012年7月3日(火) 7時37分

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6月27日、英誌は「若い女性の地位―婦人の台頭」と題した記事を掲載した。写真は6月29日、有人宇宙船「神舟9号」とともに無事帰還した中国初の女性宇宙飛行士、劉洋氏。

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2012年6月27日、英誌エコノミストは「若い女性の地位―婦人の台頭」と題した記事を掲載した。30日付で環球時報が伝えた。

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中国初の女性宇宙飛行士、劉洋(リウ・ヤン)氏が遥か空の彼方に向かっている時、もう1人の若い女性、馮建梅(フォン・ジエンメイ)さんが病室のベッドに横たわっている写真が中国のネット上を駆けめぐった。傍らには強制的に母親のお腹から出された胎児の遺体が寝かされている。

劉氏は今、現代中国の最も大きなトレンドの1つである「新世代女性の台頭」を代表する人物。彼女たちは教養も野心もあり、成功も手に入れた。中国経済や社会の発展にも重要な役割を果たしている。その一方で、馮さんが遭った仕打ちから、彼女たちがいまだに古い体制と戦っている最中であることもよく分かる。

張欣(ジャン・シン)氏や楊瀾(ヤン・ラン)氏のように裸一貫から億万長者にまで上り詰めた女性のサクセスストーリーは、他の多くの中国女性の憧れだ。「私も頑張れば成功者になれる」という希望を持たせてくれる。それは、玉の輿に乗るのと同じくらい価値あること。スポーツ面でも女子の方がメダル数で男子を上回っている。

人口構成の変化が新たな風潮を生む背景となった。子どもを1人しか持てない中国人は、生まれてきた子がたとえ女の子でも、男の子に負けないくらい上を目指すようハッパをかけるしかない。こうして、多くの若い女性が母親世代では考えられなかった経済的な自立を果たし、大きな発言権を得るようになった。

だが、その一方で仕事と家庭の両立という問題が彼女たちの前に大きく立ちはだかるようになった。世界中の働く母親に共通する悩みだが、子どもや夫、親たちと一緒に過ごす時間が限られてしまう。適齢期の女性が結婚を考えた時、「剰女」(=売れ残り)になるのも怖いが、仕事も今のペースで続けたいというジレンマに悩まされる。

女性たちがバリバリ働くようになっても、社会全体や男性側の考えは古いままのようだ。女性の前ではいつも大きな顔をしたいから、結婚相手は「自分より稼ぎが低い女性」がよい。「女は結婚して子どもを生むのが当たり前」と考える世代からは、いつまでも独身というだけで偏見の目で見られてしまう。

それでも、中国女性は楽観的だ。自分のやりたい仕事や理想を持つ女性は、今後ますます増えていくだろう。世の男性陣は女性たちのこうした進化に慣れるしかない。いつまでも「女たるもの、男に仕えるべき」といった古い考えを持っているようでは、互いに不幸になるだけだ。(翻訳・編集/NN)

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