著作権産業、中国経済の新たな成長源に―中国メディア

Record China    2012年7月1日(日) 13時48分

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26日、著作権産業が中国経済の新たな成長源になろうとしている。写真は北京で開催された国際版権博覧会。

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2012年6月26日、人民網日本語版によると、世界知的所有権機関がこのほど、視聴覚実演の保護に関する外交会議の関連イベントである中国国際著作権博覧会を開催した。この舞台裏で中国の著作権産業が新たな経済成長源になろうとしている。

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◆動画共有サイトの躍進

動画共有サイト各社は初めて同博覧会に参加し、正規版テレビドラマ、オリジナルのバラエティー番組などを共通のテーマとした。

動画共有サイト「愛奇芸」の耿暁華(グン・シャオホア)運営副総裁は、「動画業界の著作権意識は高まりを見せており、各社の競合に変化がもたらされた。著作権獲得にかかる費用が、動画共有サイトのコスト全体の過半数に達しているが、正規版こそが突破口だ」と指摘した。専門家は今年のオリジナル動画市場の規模が100億元(約1250億円)に迫ると予想した。

一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)の永野行雄事務局長もまた、同様の変化を感じ取っている。永野事務局長は、「2009年から現在まで、当機構は中国の動画共有サイト各社に対して海賊版の削除を要請してきたが、100%の回答が得られた。当機構は昨年、中国動画共有サイト大手4社と、著作権保護と正規版の提携に関する合意書を締結した」と述べた。

ネット小説はすでに著作権により利益を得ている。中国で今人気のテレビドラマの多くは、ネット小説サイト「盛大文学」で公開されている作品だ。産業チェーンの成熟化に伴い、創立から3年余りの盛大文学有限公司が発展の基礎を固めている。同社はまた各国との提携を推進し、多くの作品が海外でも好評を博している。

◆実演の著作権保護

中国国際演出挂牌交易プラットフォームが23日に開設され、実演の海賊版の防止に期待がかかっている。同プラットフォームは、北京国際版権交易センターと一千零一夜網絡技術有限公司が構築し、中国実演業界に対して著作権保護に向けた登録・取引の場を提供する。同プラットフォームは、「実演取引所」と称することができる。

多くの実演団体が著作権の保護を重視し始めている。東方鳳凰(北京)国際文化発展公司の夏冬(シア・ドン)執行董事は「当社が所有する劇団のオリジナル作品のセリフとアクションについて、著作権保護の登録を行っている」と述べた。

◆著作権産業の規模拡大

中国国家版権局版権管理司の于慈珂(ユー・ツーカー)司長は22日、「中国の著作権関連産業の、国民経済に対する貢献度は年々上昇している」と指摘した。

中国国家版権局が中国新聞出版研究院に委託し実施した最新の調査研究によると、2009年の中国著作権関連産業の売り上げは2兆2297億9800万元(約27兆8700億円)に達し、同年のGDPの6.55%に達した。2004年の時点では、売り上げは7884億1800万元(約9兆8500億円)、同比率は4.94%のみであった。また、著作権関連産業の輸出統計品目の輸出額も増加しており、2004年の921億8600万ドル(約7兆3500億円)から2009年の2103億1700万ドル(約16兆7800億円)に増加した。(編集/TF)

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