米国は「6つの中国」を理解すべし―米誌

Record China    2012年6月30日(土) 17時7分

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26日、米誌フォーリン・ポリシーは「6つの中国」と題した記事を掲載し、米国が中国の現実を理解するためには一面的ではなく全面的な分析が必要であると説いた。写真は北京。

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2012年6月26日、米誌フォーリン・ポリシー(電子版)は「6つの中国」と題した記事を掲載し、米国が中国の現実を理解するためには一面的ではなく全面的な分析が必要であると説いた。28日付で環球時報が伝えた。

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中国の現状を理解する最も良い方法は、中国を単一として見るのではなく、複数の中国として見ることである。いずれの中国も真実だが、同時に単独で中国の全貌を表しているわけではない。以下に、現存する6つの中国を紹介する。

1.台頭中の大国

中国が世界ナンバー1の地位を獲得する契機が訪れていると中国政府が考えていることに疑いの余地はない。しかし、その意味の理解は大きく2つに分けられる。米国を敵視している人は米国の衰退を喜び、米国をパートナーとして見ている人は米国衰退の結果を懸念している。

2.安全に対する脅威

米国における中国が脅威となりうるかどうかの論争では、しばしば中国人の考え方を無視している。多くの中国人戦略家は米国を最重要の敵と見なしており、中国人民解放軍の発展は米国への対抗を意識して行われている。

3.経済エンジン

中国経済の成長は減速したが、その実力は真実だ。すべての中国人が生活レベルの向上を自ら肌で感じ、国の繁栄を誇りに思っている。そして、多くの中国人が中国は世界的な経済危機を安全に乗り切れると信じ、そのことが中国の発展モデルが正しいことの証明であるだけでなく、今後発生する多くの困難に対応できると認識している。

4.脆弱(ぜいじゃく)な専制統治

ある日、タクシーに乗ったら、運転手はメーターを使わず、通常の5倍の料金を請求してきた。運転手はある種の消極的なストライキだと話す。ストライキは違法だが、物価が急上昇したこの10年余り、タクシー料金はほとんど値上げされていない。こうした不満が全国の至る所にまん延している。

5.権威主義の改革

中国は依然として一党独裁政治の国だが、現在変革が生じている。陝西省で最近発生した強制堕胎事件は、数年前までなら公にされることはなかったはずだが、大衆の抗議が政府の見解を表明させるに至った。

6.安全感の欠乏した弱い者いじめの張本人

中国政府は米国大使館の発表した北京の大気状況に戸惑いを隠せなかった。一方で、好戦的な南シナ海では領有権を主張し、また、北朝鮮の行為を弁護したりする。これらは自信と責任を持った利害関係者が取るべき行為ではなく、安全感の欠乏したいじめの張本人の行為であり、米国の中国に対するいかなる人権侵害レポートあるいは環境汚染レポートよりも中国のイメージを損なっている。

中国を理解するためには、プラス・マイナスすべての要素を理解しなければならない。中国に対し幻想を抱く人は経済成長が民主的な平和をもたらすと信じている。一方で、現実主義者は中国の軍事的脅威のみを強調し、経済的利益をもたらしている米中関係を無視している。中国の現実が示す多面性は単純な推断を許さない。米国はかつてないような全面的な分析を行うべきである。(翻訳・編集/HA)

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