大雨でワニ飼育施設の壁が崩壊、2匹が行方不明に―四川省成都市

Record China    2018年7月12日(木) 14時10分

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中国でも各地で大雨による被害が発生している。四川省成都市では11日午前、大雨が原因で野生動物保護センターの施設周囲の壁が崩壊し、飼育していたワニ2匹が行方不明になった。

中国でも各地で大雨による被害が発生している。四川省成都市では11日午前、大雨が原因で野生動物保護センターの施設周囲の壁が崩壊し、飼育していたワニ2匹が行方不明になった。

中国では各地で野生動物保護センターが設置されている。本来は傷ついたり病気になった野生動物を保護し、治療を施した上で最終的には野生に戻すことを目的にする施設だ。しかし実際には、飼い主に放棄された動物を引き取り、危険であったり生態系を乱すなどの理由で飼育し続けざるをえない場合も多い。

成都市野生動物保護センターのワニの由来は明らかにされていないが、飼い主に放棄されたワニである可能性が高い。

成都市では大雨が降り続いていた。11日午前になり、地元当局がSNSを通じ、大雨が原因でセンターの周囲の壁が崩壊し、飼育されていたワニ2匹が見当たらなくなったと発表。すでに農林部門や警察にも通報し、住民への被害を防止するために捜索していると発表した。

施設内にはワニを飼育する池があり、大雨のために水かさが増え、さらに排水溝がつまったために水圧に耐え切れず壁が崩壊したという。

地元当局は正午ごろになり、ワニ1匹はセンター敷地内で発見され、もう1匹は現在も捜索中と発表した。さらにしばらくして、森林警察が施設内で残りの1匹を発見したと発表した。

当局関係者は同件について「ワニ2匹はいずれもセンター敷地内にいる。真面目なヤツで『脱獄』はしなかった。皆さんには安心していただきたい」とした上で、「今後は管理をさらに強化することになる」と述べた。

中国では2009年、海南省万寧市のワニ養殖場からワニ46匹が逃げ出す騒ぎがあった。食肉用にワニを飼育する養殖場で、管理のずさんさが問題になった。事態を重視した地元当局が住民に向けて「捕まえた場合、食べてもよい」と呼び掛けて捕獲の協力を求めたことも、物議を醸した。同件では地元住民が少なくともワニ8匹を捕獲・捕殺したとされている。(翻訳・編集/如月隼人

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