中国製携帯電話がエジプトで大人気、なぜ現地化が成功したのか―中国メディア

人民網日本語版    2018年7月12日(木) 9時10分

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エジプト・カイロの大きなデパートやスーパーに行ってみると、中国ブランドの携帯電話をいろいろな場所で見かける。写真はOPPOのスマートフォン。

エジプト・カイロの大きなデパートやスーパーに行ってみると、中国ブランドの携帯電話をいろいろな場所で見かける。華為(ファーウェイ)、聯想(レノボ)、伝音(トランシオン)の製品は現地で人気が高いという。人民日報が伝えた。

エジプト紙の報道によると、2018年5月には、華為の携帯電話のエジプト市場シェアが4月の13.9%から14.8%に上昇し、2位になった。聯想は4位、伝音は5位、OPPOは6位だったという。別のエジプト紙「アルアクバル」によると、中国製携帯電話のエジプト市場シェアがさらに上昇し、中国携帯ブランドはエジプトでますます人気者だという。

エジプトのショッピングセンターにある携帯ショップの店員のヤサさんは、「エジプトの消費者は中国の携帯電話が大好き。コストパフォーマンスが高いし、エジプトの消費水準にぴったり合っているから。中国の携帯ブランドは一般的に言ってハードウェアの構成がよく、モデルが今風で、機能も充実している」と話す。

エジプトのショッピングセンターなどにある華為の直営店を取材したところ、「Mate10 lite」、「P20 lite」、「Y7 Prime」が最も人気のあるモデルで、価格は3000~6000エジプトポンド(約1万8000~3万7000円)だった。店内では、展示台を大勢の来店者が取り囲み、気に入ったモデルをいろいろ試していた。店員に細かく質問する人もいて、店側は応対に追われていた。

同店に来ていたトーヤさんは、「友人から、品質が高くてバッテリーの持ち時間やカメラや画面が素晴らしいからと、華為の携帯をすすめられた。今、『P20 Pro』のカメラを試してみると、デジタルカメラにひけをとらないし、自撮りもきれいに撮れた」と話す。同じく来店者のハリドさんは、「より高い品質、より低い価格、よりよいサービスが、華為の携帯を選んだ理由だ。身近で中国製携帯を使っている友人がどんどん増えている。中国製携帯はエジプトのサラリーマン層の手の届くところにある」と話す。

米調査会社ニールセン・カンパニーのエジプト法人のタミーラ社長は、「中国の携帯ブランドは高級製品、中級製品、低級製品によって市場を細分化することに力を注ぎ、価格が合理的な上、卸売・小売ルートにも大量の投資を行い、エジプト市場シェアがどんどん上昇している。エジプトの消費者に合わせた設計や細かなポイントが、製品の使用体験をより向上させている」と説明する。

モバイルインターネットの発展にともない、エジプト携帯市場はガラケー(フィーチャーフォン)からスマートフォンへと徐々に移行し、今やスマートフォンの新興市場に発展した。中国メーカーは現地化された営業販売モデル、高品質、適切な価格を武器にエジプト市場で積極的に経営を展開している。2017年、華為はエジプトで北アフリカ開発実験室を立ち上げ、市場を方向性とし、顧客のニーズに基づくソフトウェア・ハードウェアのサービスとソリューションをオーダーメイドで打ち出した。華為エジプト事務所の関係者によると、「エジプトをはじめとするアフリカ地域のユーザー特有の強い日差しの中での撮影の効果を高めるため、弊社の携帯は露出パラメータを調整し、撮影効果を改良した」という。2016年には、聯想が電子設備を手がけるデルタグループ社と提携して、2年間利息ゼロのクレジットサービスを打ち出し、傘下の携帯電話のエジプト市場での売り上げ拡大を図った。伝音も濃い肌色のユーザーに適した撮影機能を開発した。こうした現地化された営業販売モデルにより、中国携帯ブランドはエジプト市場でますます受け入れられシェアを伸ばしている。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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