W杯に出場できない中国で、サッカー賭博ビジネスが膨れ上がる―独メディア

Record China    2018年7月10日(火) 7時40分

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8日、ドイツ国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、サッカー・ワールドカップに出場していない中国で、違法のサッカー賭博が蔓延していると報じた。写真は中国のバー。

2018年7月8日、ドイツ国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、サッカー・ワールドカップに出場していない中国で、違法のサッカー賭博が蔓延していると報じた。

上海の中心部にある宝くじ売り場では、青年男子がパソコンの画面に群がっている。壁には宝くじとともにW杯の日程表が掲載されており、画面ではW杯の試合も流されていた。これらの店でサッカー賭博をするのは違法なのだが、人びとはそれでも熱狂している。これが多くの中国人による、スポーツに対する態度なのだ。彼らにとってサッカーの試合は金もうけのチャンスでもあるのだ。

中国スポーツ宝くじ管理センターによると、7月1日までの3週間で売れたサッカーくじは286億元(約4770億円)に上り、W杯開幕前3週間における宝くじの売り上げ50億元(約830億円)足らずをはるかに上回った。2014年の前回大会ではサッカーくじの売り上げは115億元(約1920億円)となっており、今回はその倍以上に膨れ上がった。しかも、このデータには非合法のサッカー賭博の金額は入っていないのである。

中国におけるサッカー賭博の闇ネットワークは日増しに拡大しており、世界各地のリーグ戦のほか、W杯予選にまで対象が及んでいる。政府はこの状況に警戒を強めており、今大会開幕後の1週間で数十の違法賭博アプリを摘発した。

6年前に自動車業界から宝くじ店に転身した夏(シア)さんは、W杯によって平常時の10倍にも上る売り上げを得ているとのこと。「わが国の代表はW杯に出ていないが、W杯はもともとサッカーに興味を持っていない人をも巻き込んでくれる」と語っている。(翻訳・編集/川尻

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