2012年6月19日、ブルームバーグによると、中国広東省広州市でナイジェリア人男性が地元警察で拘留中に死亡した事件を受け、在中国ナイジェリア大使館が中国政府に対し、男性の検視に同国の専門家を参加させるよう要請したことが分かった。21日付で環球時報が伝えた。

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死亡したナイジェリア人男性は17日、同市越秀区で中国人男性と電動自転車の駐輪料金をめぐってトラブルとなり、地元警察が2人を近くの派出所に連行した。派出所では事情聴取が行われたが、数時間後、ナイジェリア人男性が意識不明の状態に。駆けつけた救急隊が応急処置を行ったが、そのかいもなく死亡が確認された。

これを受け、19日には100人を超えるアフリカ系住民が派出所周辺で抗議デモを行った。デモは2時間にも及び、周辺の交通はマヒ状態に。事態を重くみた当局は、このナイジェリア人男性の死因について調査を開始したことを明かした上で、外国人も中国の法律を守り、社会秩序を乱すような真似はしないよう呼び掛けた。

記事によると、広州にはアフリカの貿易商が多数在住しており、そのうちナイジェリア人は約1万人。一方、ナイジェリアでは5月、北部カノ州の商業都市カノ市で、中国人商人45人が繊維製品の違法取引を理由に逮捕されている。広州では2009年に地元警察の不法滞在の取り締まりから逃れようとしたナイジェリア人がビルから飛び降り、死亡する事件が起き、抗議のため100人以上のアフリカ系住民が派出所を襲う事件も起きている。（翻訳・編集/NN）