2018年7月3日、中国外交部の陸慷（ルー・カン）報道官は米国にある中国大使館が米国旅行に関する注意喚起を行ったことについて、「職責範囲内の事情だ」と説明した。

同大使館は先月28日、夏休みシーズンに米国旅行をする人に向けた「注意事項」を公式サイトに掲載。「米国の医療費は高額。自身の状況に合わせて保険加入を」「銃撃、強盗、窃盗事件が頻発。周囲の不審者への警戒が必要」「天気予報に注意。自然災害に遭遇した場合は現地の救援組織の指示に従うこと」など8項目について注意を促している。

陸報道官の発言は3日の定例記者会見で出た「旅行に関する注意喚起は最近の米中関係の緊張と関係があるのか。つまり政治的な意図は？」との質問に答えたもので、報道官は「中国外交部、大使館は国民が訪れる国・地域に危険が生じる可能性について注意喚起する義務、責任がある。夏休み期間は国民の米国での入国、出国がピークとなる時期。大使館のこうした注意喚起は完全に職責範囲内の事情だ」と述べた。（翻訳・編集/野谷）