「都会の戸籍がほしくて」精神疾患の男性と偽装結婚で無効の判決―中国版ツイッター

Record China    2012年6月13日(水) 13時57分

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9日、中国で地方出身の女性が北京の戸籍を取得するために、北京在住の精神疾患患者と結婚したことについて、北京市海淀区人民法院(地裁に相当)はその婚姻を無効とする決定を下した。写真は北京市の戸籍簿。

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2012年6月9日、中国で地方出身の女性が北京の戸籍を取得するために、北京在住の精神疾患患者と結婚したことについて、北京市海淀区人民法院(地裁に相当)はその婚姻を無効とする決定を下した。京華時報の報道。

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中国では出生地以外に戸籍を移すことが事実上困難なために、農村出身者は基本的に、農村部で一生を暮らすことになる。これも都市部と農村部の地域格差を拡大する一要素になっているが、こうした事情が背景にあり、都市部で定住することを目的に都市部居住者と結婚するケースも起こり得るのだろう。

今回のケースは、重度の統合失調症のために責任能力なしと判断されているある男性が、「女性を助けるため」という唯一の目的のために自身の戸籍を利用させたかたち。男性は結婚当時も結婚後も治癒が認められないため、裁判所は結婚を無効と判断した。男性の法定代理人が婚姻の事実を確認したために、法廷へ持ち込まれたという。

戸籍とは、人生に幸せをもたらしてくれるものなのだろうか?また、幸せと戸籍を引き換えにしてよいものなのだろうか?“中国版ツイッター”と呼ばれる簡易投稿サイトには、12日午後4時時点で4万2000件以上の意見が投稿されている。以下は代表的な意見。

「これは娶(めと)った方だけでなく嫁いだ方も精神を病んでいるわね」

「最低限のプライドを捨ててまでして、人生に何の意味があるかな?」

「財産目当てに金持ちに嫁ぐ人と変わらないだろ」

「グリーンカード目当てで外国人に嫁ぐ人と変わらないね」

「自分の望むものを得るために努力を惜しまない者もいるし、手段を選ばない者もいる。方法は違えど、いずれも自分の幸せを思っての行動だ。彼女を嗤(わら)う人たちは、これまで一度も恥ずべきことをしたことがないとでもいうのだろうか?」

「精神疾患を患っていたら結婚してはいけないとでも?」

「これほど多くの人が都会を目指すことも問題。北京は溢れてしまうだろう」

「女性を責めるのではなく、彼女をこうしてしまった風潮について再考しましょうよ」(翻訳・編集/愛玉)

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