2012年6月11日、中国広東省広州市で留守番をしていた3歳の女の子が窓の外に設置された花台で首つり状態になったところを、自らの危険も顧みず助けた青年に賛辞が贈られている。楚天都市報が伝えた。

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事故が起きたのは3日午前11時30分（現地時間）ごろ。4階に住む3歳の女の子が窓の外に設置された花台に出て遊んでいたところ、足から滑り落ちて頭が引っ掛かり首吊りのような状態に陥った。

隣近所の人がすぐに気付いたが、どうして良いか分からず、途方に暮れるばかり。そんな中、黄色の服を着た青年が階下の3階窓に取り付けられた防犯用面格子をよじ登り始めた。最上部まで登ると、女の子の足に手が届いた。青年は面格子のわずかなすき間に足場を確保し、片手を伸ばして女の子を下から支える形に。

女の子も何度も両手に力を入れて上に上がろうと試みるが力尽き、青年の支えだけが命綱となった。結局、警察官らに救出されたのは同11時45分。青年が下から支えていなければ、窒息していたところだった。女の子は首の部分が赤くなっていたものの、命に別状なし。

青年は女の子の無事を確認すると、早々に現場を立ち去った。市民らはこの「名もなき英雄」を探し出そうと、早速捜索を開始。9日になり、青年は周冲（ジョウ・チョン）さんという湖北省孝感市出身の23歳であることが分かった。地元の広州市天河区政府は周さんに5万元（約63万円）を贈呈。周さんは出稼ぎのため、5月25日に広州にやって来たばかりだった。（翻訳・編集/NN）