中国の民主活動家・李旺陽氏は「自殺」ではない!真相解明求め2万5000人がデモ―香港

Record China    2012年6月11日(月) 19時35分

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10日、中国湖南省で6日に首を吊った状態で発見された民主活動家、李旺陽氏の死に不審な点があるとして、真相解明を求めた大規模なデモが香港で行われた。写真は李旺陽氏。

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2012年6月10日、中国湖南省で6日に首を吊った状態で発見された民主活動家、李旺陽(リー・ワンヤン)氏の死に不審な点があるとして、真相解明を求めた大規模なデモが香港で行われた。米華字メディア・多維新聞が伝えた。

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記事によると、10日午後、香港市民支援愛国民主運動聯合会(支聯会)など約30の民主派団体がデモを呼びかけ、参加した大勢の市民らが「李氏の死因解明を!」「政治迫害を止めろ!すべての政治犯を釈放せよ!」などのスローガンを叫んだ。主催側の発表によると、参加した市民は約2万5000人。

李氏は両目を失明し、健康状態も悪化していたため、同省邵陽市の病院に入院していたが、6日、首を吊った状態で亡くなっているのが発見され、自殺と断定された。だが、李氏の遺族や友人らは計22年に渡る服役を経て、やっと自由の身になった李氏が自殺するとは考えにくい、と主張。「自殺が偽装された可能性がある」として、中国当局に捜査を呼び掛けている。

李氏は1989年6月の天安門事件の際、中国湖南省で民主化運動を先導したとして、「反革命宣伝扇動罪」に問われ、2000年6月まで服役。一旦は釈放されたが、2001年5月に今度は「国家政権転覆罪」に問われ、2011年5月まで服役した。李氏は生前、香港メディアの取材に対し、服役中にひどい虐待を受けたと証言している。

6日に病室で首を吊った状態で発見された後、当局は遺族の了承も得ず、遺体を運び出した。発見時、李氏の両足が地面に着いていたことからも、香港の政治家ら支援者が「李氏の死には不審な点が多い」と主張、中国当局に連名で「死因解明」を求めている。

李氏の遺体を最初に発見したのは、李氏の妹の李旺玲(リー・ワンリン)さんと夫の趙宝珠(ジャオ・バオジュー)氏だが、すでに警察の監視下に置かれたとの情報もある。李氏の死後、夫妻が宿泊している地元ホテルは警察の厳重な監視が続いており、電話も通じない状態だという。(翻訳・編集/NN)

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