文大統領、W杯2連敗の韓国代表選手らを激励するも「配慮が足りない」と物議

Record China    2018年6月27日(水) 12時20分

拡大

26日、韓国・朝鮮日報によると、韓国の文在寅大統領が、ワールドカップロシア大会のグループリーグで2連敗中の韓国代表選手らのロッカールームを訪れ、激励したことが物議を醸している。写真は文大統領。

2018年6月26日、韓国・朝鮮日報によると、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、ワールドカップ(W杯)ロシア大会のグループリーグで2連敗中の韓国代表選手らのロッカールームを訪れ、激励したことが物議を醸している。

文大統領は24日、金正淑(キム・ジョンスク)夫人ら大統領府関係者と共に、メキシコに破れて2連敗を喫した直後の韓国代表選手らのロッカールームを訪れた。

記事によると、決勝トーナメント進出が難しくなった状況だったため、ロッカールームは沈んだ雰囲気だったという。その後、文大統領と金夫人は監督やコーチ、選手らと握手やあいさつを交わした。選手らには文大統領らの訪問は事前に知らされていなかったそうで、キャプテンのキ・ソンヨン選手は上半身裸の状態で文大統領と握手をしていたという。文大統領は「とても悔しいだろうが、ベストを尽くした。それならいいではないか。最後まで諦めない姿勢を見せてくれた。元気を出して!」などと話したという。

この時、エースのソン・フンミン選手はロッカールームの端で泣いていた。すると文大統領は「ソン・フンミンはどこへ行った?」と言ってソン選手を探し始め、見つけるとカメラの前に呼び、右手でガッツポーズを作らせて励ました。ソン選手はその間も泣き続けていたという。

その後、大統領府は文大統領の激励訪問の写真をホームページで公開し、「海外開催のW杯の韓国の試合を大統領が現地で観戦し、選手を激励するのは今回が初めて」と説明。写真は、韓国政府が運営するKTV国民放送でも紹介されたという。

しかし記事は「大統領府の意図に反し、写真は逆効果を招いている」と指摘している。韓国内では「大統領なのに配慮が足りない」「落ち込む選手たちのロッカールームにわざわざ行く必要があるのだろうか」「泣いている選手まで呼んで、国民に見せるためのショーをしたの?」「選手たちにも気持ちがある。ただでさえ落ち込んでいるのに、気を遣わせないで」などと批判する声が上がったという。金夫人に対しても「ロッカールームでは選手が裸で歩き回っている。訪問を知らなかった選手たちは困惑しただろう」「私的な空間であるロッカールームに、選手らの同意なく入るのは間違い」などと指摘する声が出ているという。

一方で、韓国のネットユーザーからはそうした声に反論が寄せられている。コメント欄には「すでに国民に信頼されている文大統領は、支持率のためにわざわざそんなことしない。心から選手らを激励したかったんだ」「ロッカールームに行かなくても批判されていただろう」「何の問題もない。試合直前に訪問したなら批判されても仕方ないけど」などのコメントが書き込まれていた。(翻訳・編集/堂本

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携