2012年6月7日、中国の衛星テレビ局、深セン衛視が動画サイト「楽視網」に対し、放送中のドラマの最終回までの全話を許可なくわずか5元（約63円）で視聴者に提供しているとして、苦情を申し入れていたことが分かった。北京晨報（電子版）が伝えた。

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楽視網のトップページを開くと、衛星テレビで放送中の最新人気ドラマ「金太狼的幸福生活」や「葉落長安」、「野鴿子」などが、わずか5元で全話ダウンロード可能となっている。これに抗議しているのが、「野鴿子」の独占放送権を持つ深セン衛視。契約によると、楽視網は毎晩10時（現地時間）から深セン衛視がその日に放送した2話分を配信してよいことになっているが、今の時点で勝手に最終回まで提供するのは明らかに契約違反。

深セン衛視としては巨額を投じてせっかくドラマの独占放送権を手に入れたのに、わずか5元で放送よりも早く全話を提供されてしまっているのだからたまらない。楽視網の高飛（ガオ・フェイ）高級副総裁はこれについて、正面切った回答は避けつつも、「放送より早く全話が見られるようにして、テレビ局とのサービスの差別化を図った。動画サイトのユーザー層は限られており、テレビ局にそれほど大きな影響は与えないと判断した」などと話している。（翻訳・編集/NN）