中国初の「同性愛者のための診療窓口」がオープン、月100人以上が受診―広東省広州市

Record China    2012年6月8日(金) 18時51分

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7日、「中国性文化節」が毎年開催される広東省広州市で、中国初の「同性愛者のための診療窓口」が開設され、話題を呼んでいる。写真は4月、広東省広州市の同性愛カップル3組による街頭パフォーマンス。同性愛に対する理解を訴えている。

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2012年6月7日、中国政府公認で性をテーマにしたお祭り「中国性文化節」が毎年開催される広東省広州市で、中国初の「同性愛者のための診療窓口」が開設され、話題を呼んでいる。羊城晩報が伝えた。

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3月末、広東省皮膚性病予防センター傘下の広東省皮膚病医院が開業し、中国初の「同性愛者のための診療窓口」が設けられた。同性愛者は無料でHIV検査や性病検査が受けられる。開設から2カ月、同医院皮膚科二区の楊立剛(ヤン・リーガン)主任は「毎月100人以上の男性同性愛者が受診に訪れます。大学生も少なくありません」と話す。

院内ではあからさまに「同性愛者の専用窓口」とは言わず、「STD(性病)専用窓口」と呼ばれているようだ。診療時間は毎週火曜と木曜の午後。「受診に来るのは男性同性愛者ばかりで、女性同性愛者はいません。女性は性病感染率が低いからでしょう」と楊主任。

同性愛者はHIV感染のハイリスクグループとされており、その感染率は5%に近い。梅毒など他の性病への感染率は9%を超えている。中国のHIV感染者とエイズ患者の数は増加の一途をたどっており、国連エイズ合同計画(UNAIDS)と世界保健機関(WHO)、中国衛生部の合同専門家グループは、2011年末時点の累計は78万人との推計を発表している。

広州は同性愛に寛容な街で、カミングアウトする人も増えている。楊主任は「初めての受診でも、自分からゲイだと言ってくる患者さんは多いですよ。もっとも、ゲイと認めなくても肛門検査すればすぐに分かりますが」と語る。

懸念されているのが、男性同性愛者は頻繁に恋人を代える人が多いということ。万が一、HIVに感染していた場合、どんどん拡散させることになる。中には関係を持った人数が500人を超えるというツワモノも。彼らはコンドームをつける必要性は認識しているようだが、本当につけているかどうかは未知数であることから、楊主任は「まずは安全な性行為」を呼び掛けている。(翻訳・編集/NN)

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