サッカー選手だけじゃない!W杯開催中、大忙しの職業とは?―中国

人民網日本語版    2018年6月26日(火) 21時50分

拡大

ザリガニを食べて、ビールを味わい、サッカー観戦をするといったように、6月はサッカーファンにとってまさにカーニバルなひと月だといえるだろう。しかし一部の人々にとっては、W杯が開催される6月はとんでもなく忙しい1カ月となる。

(1 / 3 枚)

ザリガニを食べて、ビールを味わい、サッカー観戦をするといったように、6月はサッカーファンにとってまさにカーニバルなひと月だといえるだろう。しかし一部の人々にとっては、W杯が開催される6月はとんでもなく忙しい1カ月となる。そして多くの職業が意外にもW杯によって人気を集めるようになっている。例えば、残業して深夜までザリガニを「食べ続ける」ザリガニソムリエやフォロワーが急増したスポーツ系の淘宝のライブ配信パーソナリティー、そして月給1万元(約17万円)超えのデリバリー配達員などだ。北京晨報が伝えた。

その他の写真

■毎日平均1キロのザリガニを食べるザリガニソムリエ

湖北省潜江市のあるザリガニ加工場で、山東省出身の女性の曲雲瀟さん(25)は、毎日休むことなくザリガニの皮をむいて、味見し、ザリガニの形や色合い、食感、辛さをロットごとに記録している。そんな彼女はプロの「ザリガニソムリエ」だ。

天猫(Tmall)のスタッフによると、W杯開催期間はザリガニの消費量が激増するとしており、最新データによると、天猫、盒馬、口碑、Elemeなどのプラットフォームですでにザリガニ1億匹以上を売り上げている。

ザリガニソムリエはザリガニを毎日平均で1キロ食べ、多い日は2.5キロに達する。そして工場は翌日2時まで残業することが多いという。

曲さんの会社にはプロのザリガニソムリエが約50人在籍しており、年収は最高で60万元(約1017万円)に達する。現在、同社は生産能力を拡張しており、ザリガニソムリエを急募中だ。しかし同社は、一人前のザリガニソムリエは調理方法から品質管理、サプライチェーンなどの各サイクルを理解する必要があり、このような人材はなかなか見つかりにくいとしている。

■体内時計をロシア時間に合わせる淘宝のライブ配信パーソナリティー

深夜になり、淘宝のライブ配信パーソナリティーの李●さん(リー・ジン、●は王へんに聿)はようやくライブ配信1本を終わらせた。スポーツ系の淘宝のライブ配信パーソナリティーとして、李さんは早いうちから体内時計をロシア時間に調整し、全てのライブ配信の時間をW杯の試合日程に合わせている。

李さんは、練習場でサッカー選手と一緒にW杯の生中継を見ながら、淘宝のライブ配信を視聴するファンに試合内容を解説したり、勝敗を予測したり、ファン向けにおすすめのスポーツ設備やスポーツグッズなどを紹介したりしている。

W杯開催期間中、サッカーボールやユニフォームなどのW杯関連商品のネット上での売り上げは急速に伸びている。天猫のある店主によると、5月から関連商品の売り上げがすでに倍近く増加しており、ドイツやフランス、アルゼンチン、スペインなどの代表チームのユニフォームが人気商品となっているという。また、W杯に出場していないイタリア代表チームのユニフォームも人気で、中国代表チームのユニフォームの売り上げまでも増加しているという。

■大忙しのデリバリー配達員は1回の配達でビール300本の注文も

夜通し働いているデリバリー配達員は、W杯開催期間中、最も忙しい職業だといえるだろう。

ワールドカップロシア大会のコスタリカ対セルビア戦開始直前の17日午後7時、中国のデリバリープラットフォーム「Eleme」にビール300本を至急届けてほしいという注文が入った。注文したのは上海市普陀区のあるショッピングセンター内のパーティー会場に集まっていた約20人のサッカーファンだ。14日にワールドカップが開幕して以降、「Eleme」に入った中で一番多いビールの注文となった。

いくつかの大都市では、W杯開催期間中の午後9~10時、デリバリー配達員はバイクに乗ってあらゆる場所に配達に行かなければならない。美団のデータによると、W杯開幕以降、デリバリー注文数は目に見えて増加している。W杯開幕戦開始15分前に、美団のデリバリー注文数は前日比で40%増もの激増となり、同日夜に配達したビールの数は28万本を上回った。

また、美団のデータによると、デリバリーを注文するサッカー観戦者の中で、90後(1990年代生まれ)が最も多いという。W杯初日夜のデリバリー注文者を例にすると、90後の割合は63%以上で、80後の割合は27.37%となった。(提供/人民網日本語版・編集/YK)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携