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ある1つの都市が国際化に向かおうとするとき、成功するモデルとは一体どのようなモデルなのだろうか?この問いに対する答えを知りたければ、中国に学べばよい。
ある1つの都市が国際化に向かおうとするとき、成功するモデルとは一体どのようなモデルなのだろうか?この問いに対する答えを知りたければ、中国に学べばよい。瞭望東方周刊が報じた。
コンサル世界大手の米A.T.カーニーがこのほど発表した「2018年グローバル都市調査」では、どの都市が世界で最も大きな影響力を備えているのか、あるいは世界という大舞台で今後より重要な役割を果たすと予想されているのかについて分析されている。
このランキングは、10年前に初めて発表されて以来、世界トップレベル各都市の状況について分析が進められてきたが、グローバル化という面での競争力については、中国各都市の力が急速に高まっている。2008年にランク入りした中国の都市は7都市だったが、2018年には27都市にまで増えた。
トップレベル都市の総合力を評価した「グローバル都市指数ランキング」において、過去十年間における中国都市の上昇幅は、アフリカ地域を除き、最大だった。今後のトップレベル都市を予測する「グローバル都市潜在力指数ランキング」では、過去4年間、中国都市の発展スピードは、世界のあらゆる他の地区を上回っている。
2018年の最新「グローバ都市指数ランキング」には、計135都市がランクインした。トップ3都市には、昨年に引き続き、順に、ニューヨーク、ロンドン、パリが入った。一方、中国では27都市がランクイン、うち4都市がトップ50入りを果たした。具体的には、香港(第5位)、北京(第9位)、上海(第19位)、台北(第45位)。このほか広州は第52位、深センは第54位、重慶は第59位だった。
2018年、世界7都市が新たにランクインしたが、うち6都市が中国の都市で、寧波(第123位)、長沙(第124位)、無錫(第130位)、佛山(第131位)、煙台(第132位)、唐山(第134位)だった。
このような状況から、今年のレポートは、「東洋に学ぶ:中国都市の成功から得られるインスピレーション」というテーマに決まり、この10年間の中国都市のスピード発展の実例に焦点があてられた。
〇中国都市は一体どんな正しいことを成し遂げたのか?このように注目される発展ぶりはどこから来たのか?
その答えを一言でいうと、「中国都市のスピーディな『進化』は、国家・地域・地方が三位一体となって進めてきたターゲットを明確に絞った上でのひたむきな努力の結果である」といえよう。
これらの「ターゲットを明確に絞った努力」の具体策として、主に、ビジネス環境を改善し、住民生活の質を高め、より多くの投資資金やグローバル企業の注目を集めたことが挙げられる。
それでは、国際化を志す世界の他の都市は、中国の都市から、どのようなことを学べるのだろうか?
まず、思い切って、地方政府に全てを「委ねる」ことで、地方政府が自主的かつ前向きに発展計画を策定している。ランクインした中国都市はいずれも中央および地域が支持する地方経済発展計画の中から、巨大な発展エネルギーを得ていた。
次に、全体を俯瞰する「眼」を手に入れること。繁栄・発展を遂げた中国都市はすべて、「一括政策」を講じ、より吸引力を備えた居住環境・就労環境を整え、簡単な「やっつけ仕事」に終わることはなかった。
このような総合的な都市発展戦略に加え、とりわけロングスパンの長期的計画を重視したことで、中国の都市は超スピード発展を遂げた。ますます多くの中国の都市が、大きな吸引力を備えた地域のセンターとなりつつあり、その国際影響力は日増しに強大化している。(編集KM)