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私を一瞬で凍り付かせた中村先生の言葉―中国人学生

日本僑報社    2018年6月26日(火) 20時50分

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第12回の「中国人の日本語作文コンクール」で一等賞を受賞した中南財経政法大学の張君恵さん。第13回のコンクールには応募するつもりがなかったそうだが、自身を変えてくれたという日本人の先生の言葉で、新たな挑戦を決意したようだ。

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第12回の「中国人の日本語作文コンクール」で一等賞を受賞した中南財経政法大学の張君恵さん。もともと第13回のコンクールには応募するつもりがなかったそうだが、自身を変えてくれたという日本人の先生の言葉で、新たな挑戦を決意したようだ。以下は、張さんの作文。

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「私の言葉を世に届けたいというキミの気持ちは、そんなものだったんだね」。中村先生の言葉が心に突き刺さった。それとともに、この半年のできごとが頭の中に、次々に浮かんでくる。

私は昨年の第12回作文コンクールで、思いがけず一等賞をいただいた。段躍中先生が言うとおり、一編の作文が私の人生を劇的に変えた。一等賞のおかげで、日本大使や上海総領事をはじめ、たくさんの方々と出会い、私の世界はどんどん広がっていった。

北京のステージで、世の中に中村先生の声を届けたいと大きな声で紹介したネットラジオ番組「中村ラジオ」も、あれから順調に成長している。この1年間で登録リスナー数は1万人も増え、3万3000人になり、番組の総再生回数は314万回を上回った。初めて会った人がラジオの大ファンだったなんてこともよくあり、中村先生を知っている人が爆発的に増えた。

私も人から紹介を受けるたびに「全国一等賞」と言ってもらえるようになった。頑張ることが嫌いだった私は、頑張る意味を知り、一生懸命に頑張った結果、大きなご褒美を手にした。達成感って、こんなに気持ちがいいものなんだ。なんだか万事うまくいっているような気がしていた。そして、今年もこの季節がやってきた。第13回作文コンクールのスタートだ。私の作文が掲載された作品集を読んで、自分の作文もぜひ本に載せたいと、後輩たちは、さらに気合が入っている。今年の5月は後輩に作文の書き方でもアドバイスしながら、ゆっくり過ごそうと思っていた。

ところが、中村先生の言葉は、私を一瞬で凍り付かせた。「今年も書いてね。いい作文を期待しているよ」。いつもの明るい声で先生は言った。私はその場で断った。去年の一等賞で、先生の言葉を世の中に届けるという目的は達成できたと思ったからだ。すると先生は静かに言った。「私の言葉を世に届けたいというキミの気持ちは、そんなものだったんだね」と。いいえ、決してそういうわけじゃない。いつまでも先生の言葉を届けていきたいと思ってる。でも……。

「作文はコンクールのためだけに書くものなの?思いを伝えるために書いたって、自分が北京で言ったんでしょう。まだチャンスがあるのに、どうして書くことをやめてしまうの?」。その通りだ。去年までの私ならきっと目を輝かせて、作文を書く準備を始めたことだろう。でも、今の私にはコンクールに参加する勇気がなかった。二年連続で一等賞に選ばれた人なんて誰もいないのだ。何もしないで、ずっと第12回の一等賞のままでいたかった。

「普通は一等賞をとれば、その次は参加しないだろうね。でもね、過去にしがみついている自分を壊し、それを乗り越えなくちゃ、もっと大きな自分には出会えないよ」。先生はいつものように、私の目をじっと見ながら力強く言った。ぐずぐず立ち止まっている私を尻目に、先生はずっと走り続けている。ミニブログやウィーチャット(微信)の一言日記を怠らずに毎日更新し、コメントには一つ一つ丁寧に返事を書く。おもしろいアイディアが次々にわき出し、新しい企画をどんどん打ち出している。

とうとう「中村チャンネル」を立ち上げ、生放送のトークショーやビデオの世界にもデビューしてしまった。最近では作文コンクールのPR番組まで作って、世の中にせっせと作文コンクールを宣伝している。

急いで追いかけなきゃ。先生の言葉を世の中に届けるのは私の役目なんだから、いつまでも過去の栄光にしがみついてはいられない。そう覚悟を決めたら、ババンっと未来に立ち向かっていく勇気が出てきた。確かに一編の作文で私の人生は変わった。ならば、もう一編の作文で私の人生はさらに大きく変わるはずだ。もう何も迷わない。これからも私はこの世の中に中村先生の言葉を伝えていく。先生の熱い言葉をみんなが待っているのだから。(編集/北田

※本文は、第十三回中国人の日本語作文コンクール受賞作品集「日本人に伝えたい中国の新しい魅力」(段躍中編、日本僑報社、2017年)より、張君恵さん(中南財経政法大学)の作品「走り続けるということ」を編集したものです。文中の表現は基本的に原文のまま記載しています。なお、作文は日本僑報社の許可を得て掲載しています。

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