日本が6大会連続でワールドカップに出場できるようになった秘訣は?―中国メディア

人民網日本語版    2018年6月23日(土) 18時20分

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19日夜、日本代表はワールドカップロシア大会初戦でコロンビアと対戦し、ドイツのブンデスリーガ・ボルシア・ドルトムント所属の香川真司とドイツのブンデスリーガ・ヴェルダー・ブレーメン所属の大迫勇也がゴールを決め、2-1で大金星を挙げた。

19日夜、日本代表はワールドカップロシア大会初戦で、FIFAランキング16位のコロンビアと対戦し、ドイツのブンデスリーガ・ボルシア・ドルトムント所属の香川真司とドイツのブンデスリーガ・ヴェルダー・ブレーメン所属の大迫勇也がゴールを決め、2-1で大金星を挙げた。前回のブラジル大会で対戦した際、日本はコロンビアに1-4で惨敗したため、今回はリベンジを果たした形だ。日本代表は1998年のフランス大会から6大会連続でワールドカップに出場している。しかし、アジア勢の日本代表は、ワールドカップに出場するようになるまでには、決して平たんではない道のりを経験し、「ドーハの悲劇」のような苦難を何度も乗り越えてきた。そのような苦難に直面しても、日本は決してあきらめることなく、悲劇に直面してもまた立ち上がってきた。そのようなたゆまぬ努力を通して、日本代表は自分たちのスタイルを確立し、ワールドカップ出場への道を切り開いてきた。光明日報が伝えた。

日本代表にとってワールドカップ初出場となったのは1998年のフランス大会。その時は3連敗で終わり、日本は世界の強豪との大きな差を痛感させられることとなった。その後、日本代表は「白い呪術師」と呼ばれるフランスのトルシエ氏、ブラジルの名将・ジーコ氏、ユーゴスラビア代表元監督のオシム氏などを代表監督として招き、各種世界大会で好成績を収めるようになった。21世紀に入って以降、日本のサッカーはたゆまぬ努力を通して、アジアではトップレベルに達したと言える。ハイレベルのJリーグで選手が育成されるほか、多くの若い選手が欧州の一流クラブで経験を積み、日本代表に選ばれる選手のレベルが向上した。20年連続でワールドカップに6度出場し、日本代表は豊富な経験を積むことができている。

では、日本代表の成功の秘訣は何なのだろう?まず、日本ではさまざまな年齢層の人がサッカーを楽しんでいるほか、どの年齢層でも参加することのできるサッカーの試合がある。日本サッカー協会が企画に参加しているサッカー大会は60大会以上あり、大学生、高校生、中学生、小学生、女性、中高年向けの大会から、フットサル、ビーチサッカーなど、内容も豊富だ。例えば、全日本大学生サッカー選手権大会、天皇杯、共催のアジアチャンピオンズリーグ、さらに、高校生向けの高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ、全国高等学校サッカー選手権大会がある。また、40-70歳の中高年向けの大会もある。日本サッカー協会が企画している大会を見ただけでも、日本ではさまざまな年齢層、レベルの人がサッカーを楽しんでおり、サッカーが国民的スポーツになっていることが分かる。

さらに、重要な点として、サッカー教育が日本の学校文化に完全に溶け込んでいることが挙げられる。1917年という早い時期に全国高等学校サッカー選手権大会が誕生し、23年には関西学生サッカーリーグ、24年には関東大学サッカーリーグ戦が始まった。日本サッカー協会も21年に設立された。そのため、日本では、高校や大学においてサッカーが100年以上活発に行われているといえる。日本には現在、100年以上のサッカーの伝統を有する大学や高校がたくさんあり、「キャンパスサッカー文化」が形成されている。取材では、日本各地の小学校、中学校、高校のほとんどにサッカー部があることが分かった。そして、学校や教師、保護者らも学生がサッカーをすることを応援していた。日本の「キャンパスサッカー」は部活動という形で存在し、放課後に行われる。サッカーを教える側も、主に子供にサッカーを好きになってもらうことをメインとしている。取材では、練習や試合の際、子供たちの親も応援に加わったり、必要なフォローをしたりして、子供たちの意欲を高めている姿を目にすることができた。現在、日本代表には厚い基礎がある。少年たちがサッカーをする場がしっかりとあり、青年たちが活躍する場もたくさんあり、日本代表に選手を次々に輩出できる状態が整っている。このように、将来、日本代表となる選手を育成する基礎がしっかりとできている。

長年の模索と実践を通して、日本代表は自分たちに適した発展と技術体系を確立し、国際的な試合でもそれが通用することが証明されているため、その成功の経験は今の中国サッカー発展の参考とすることができる。今年5月16日、第1回日中青少年サッカー協力サミットが東京で開催され、サッカーの専門家数十人が青少年サッカーの発展をいかに加速させるかや交流・協力をいかに展開するかをめぐって意見を交換した。今後、中国は日本サッカー協会と、代表チーム、青少年育成、プロサッカー、コーチ・審判の育成、市場開発など、多方面で交流、協力を展開し、日本のサッカー発展の経験を十分に参考にして、細分化された育成スタイル、科学的な評価体系を構築し、青少年サッカーのレベルをいち早く向上させることを目指す。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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