2018年6月21日、中国紙・環球時報（電子版）は、サッカーのワールドカップ（W杯）ロシア大会のグループリーグ初戦で韓国がスウェーデンに0対1で敗れたことに関連し、「韓国国内では強い不満を招いており、サッカーファンが大統領府の請願掲示板を『占領する』騒ぎになっている」と報じた。

記事は韓国紙・朝鮮日報の報道を引用。韓国大統領府が「国民の質問に政府が答える」ことを目的として昨年立ち上げた請願掲示板では、韓国代表の敗戦直後から、相手国スウェーデンと主審に対する請願の書き込みが2日もたたないうちに1000件を超えたと伝えた。

「スウェーデンとの戦争を望む」などの過激なものから、スウェーデンの家具メーカーのイケアに対し「違法な資金づくりや脱税が疑われるので税務調査をお願いしたい」というものまで書き込まれたという。

さらに韓国国内では、試合でビデオ判定（VAR）の末にPKを宣言した主審のホエル・アギラール氏のSNSアカウントを炎上させようという動きまであり、同氏のアカウントを探したが見つからなかったことから、請願掲示板に「ホエル・アギラールを死刑にせよ」「ホエル・アギラールがスウェーデンにカネをもらったどうか口座を追跡せよ」などの書き込みが殺到したという。

ほかにも「枠内シュートゼロ？（韓国の）FWを死刑にせよ」というものまであったという。

朝鮮日報によると、韓国大統領府は特に問題ないとの立場で、担当者は「掲示板内には遊び感覚の非現実的な提案もあるが、国民が怒りをぶつける場所も必要だ」としているという。（翻訳・編集/柳川）