万里の長城の修復工事に疑問の声「まるで破壊行為」―中国メディア

Record China    2018年6月19日(火) 12時30分

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18日、中国山西省大同市に現存している万里の長城の一部で行われている修復工事について「破壊行為ではないか」と疑問の声が出ているという。

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2018年6月18日、中国メディアの騰訊網は、山西省大同市に現存している万里の長城の一部で行われている修復工事について「破壊行為ではないか」と疑問の声が出ていると報じた。

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修復工事が行われているのは、同市新栄区に位置する城壁都市「得勝堡」。明代を代表する長城として省の重点文化財に指定されている。

文化財を修復する場合は、政府関係部門による審査が必要なことに加え、本物としての価値を損なわないため「現状保存」とすることが原則とされている。

しかし、ネット上に投稿された写真からは、古く見えるように加工されたタイル状の物で全体を覆い尽くす工事が行われており、長城はまるで新たに建設し直した建物のように生まれ変わりつつあることが分かるという。

新栄区文物局によると、修復工事は関係部門の審査を経た上で行われており、すでに約3分の1が修復済みで、残る部分も覆いやすくするため重機などを使って壁面を削ってならす工事が行われているという。

記事は「長城は経年による劣化が進んでいるため修復工事を行うこと自体には肯定的な見方が多い」とした一方で、「『現状保存』の原則を無視した工事が行われているとなれば、それはやはり『破壊行為』にほかならない」と伝えている。(翻訳・編集/岡田)

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