自殺を図り、2時間も川面に浮かんでいた老婦人を救出―重慶市

Record China    2007年2月28日(水) 18時36分

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2007年2月26日、重慶市で2時間あまりも無意識のまま川面を浮かんで漂っていた女性が保護された。発見した若者たちや引き上げようとした警官たちは皆、死体だと思い込んでいた。

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2007年2月26日、重慶市で2時間あまりも無意識のまま川面を浮かんで漂っていた女性が保護された。

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この日の朝、嘉陵江の川辺で数人の若者が釣りをしていたところ、そのうちの1人が上流から黒い物が浮かんで流れてきたのを発見した。その物体が近付いてくるにつれてよくよく見ると、人間の死体であることが分かった。少年たちはあわてて警察に通報した。

通報を受けて警官らは現場に急行。そこで、警官は1人の老婦人の死体が両手を胸の上に置き、両足をそろえて浮かんでいるのを見つけた。死体は濃い色の綿入れの上着と綿入れのズボンを身に着け、黒ずんだ藍色の靴を履いており、穏やかな表情を浮かべて水の流れに沿って漂っている。

警官らは現地で小舟を手配し、その舟に乗り込んで長い竹で老人の死体を岸辺へ引き寄せた。

だが、なかなかスムーズにいかず、死体が川の中でひっくり返るなど悪戦苦闘。

午前10時になってようやく警官らは死体を川岸に引き上げた。死体の顔は真っ白で、体は氷のように冷たい。待機していた救急車に死体を乗せ、搬送していく途中、突然“死体”が息を吹き返し、目を覚ました。

調べによると、死体と思われたこの老婦人は今年80歳。この日の朝に息子の嫁とけんかし、自殺しようとして川に飛び込んだという。彼女は泳げなかったが、なぜか沈むことなくずっと浮かんでいたとのこと。浮かんでいる途中は寒さしか感じず、しばらくして意識がなくなったという。

救出されてからも、しばらくは自分は死んだのだと思い込んでいたとのこと。その後老婦人は家族に連れられ自分の家に戻ったが、冬の川に2時間も浮かんでいたとは誰も信じられなかったそうだ。

“死体”を発見した若者たちは、「恐ろしかった。もうこの場所で釣りはしない」とコメントしている。(編集・佐々木康弘)

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