中国人の食習慣が西洋化、外国食品の売上急増に海外企業が注目―中国

Record China    2012年5月24日(木) 5時25分

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20日、都市に住む中国人の飲食習慣が徐々に西洋化し始め、中国で外国食品の売り上げが大幅に伸びていると英紙が伝えた。

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2012年5月20日、英紙ガーディアンは、都市に住む中国人の飲食習慣が徐々に西洋化し始め、中国で外国食品の売り上げが大幅に伸びていると報じた。多くの中産階級が、朝食を中国の伝統的な米の粥からポリッジ(オートミールの粥)に替え、日常的にウイスキーやチョコレート、クッキーなどを好んで食べているという。22日付で環球時報が伝えた。

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英国の小売業者マークス&スペンサーの上海市にある旗艦店内では、英国人が好んで食べるベイクドビーンズやマッシュルームのクリームスープが中国人消費者によく売れている。これ以外にも、英国から輸入した冷凍サーモンやタラの切り身、冷凍カレー、チョコチップクッキー、オートミールなども人気が高い。さらには、冷凍したパンを英国からわざわざ直輸入し、店舗内で焼き上げて販売するような例もある。

多くの中国人中産階級が、朝食を伝統的な米の粥からポリッジに替え、茶葉と急須を使った従来のお茶からティーパック使用に切り替えるなど、飲食習慣が徐々に西洋化し始めている。膨大な人口を抱えるとともに、都市部市民の高級品志向が高まる中国は、すでに米国を超えて世界最大の食品・雑貨市場となっており、その市場規模は15年に9500億ポンド(約122兆2100億円)に達すると予想されている。

市場規模の拡大や飲食習慣の西洋化に伴い、多くの海外企業が中国市場に参入、または参入を計画している。英国のスーパー最大手・テスコは中国ですでに100店舗以上を開設。郊外型の大型スーパーを展開するセインズベリーも中国での提携企業を模索中で、マークス&スペンサーは上海の既存4店舗を含めて、合計7店舗を運営している。

一方、一部の関係者は、中国人消費者は商品に対して既成概念が強すぎる傾向があり、それに当てはまらないものはなかなか売れないと指摘する。例えば、ワインはフランス、ウイスキーはスコットランド、チョコレートはベルギーをいった具合。専門家によると、英国は高価な高級品というイメージが強いため、爆発的な大ヒットは期待できそうもない。

それでも、高級イメージがあるからこそ、贈答用や自分へのご褒美で買っていく人も多く、需要は途切れない。その証拠に過去6カ月の間、上海では英国製の食べ物や飲み物が飛ぶように売れているという。(翻訳・編集/HA)

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